第１０話 贈りもの ページ10
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黒尾くんの近くで過ごして１ヶ月と少し経ったある日。
お昼休憩が終わる間際、黒尾くんはまた唐突に、私の肩を叩いた。
「これあげる」
そう言う彼の手には、雫の滴るいちごミルクのパック。
「スポドリと間違えて押してさ。俺、飲まねーから、あげる」
「あら、ありがとう」
『悪りぃな。レモネードじゃなくて』と、謎の気遣いを見せる黒尾くんを横目に、甘いの大好き、ラッキー、なんて思った。
こんな風に、黒尾くんはすべてにおいて唐突なのだ。
彼は彼だけの速度で、自由に人生を謳歌している。
私はそんな彼のことが嫌いじゃなかった。
ときどき、ドキッとするような甘ったるい嘘をつくこと以外は、本当にいいヤツだから。
そういうわけで、私はお礼に、グミとかアメとか、ゼリー飲料とか、ありとあらゆる種類のお菓子をお返しにあげた。
気が向いた時や、たまたまカバンにいっぱい入っていたときなんかに。
そのうち、彼は私に、いちごミルクかレモネードを買ってくるようになった。
最初こそ、『間違えて押した』という理由をつけていたけれど、最近は無断で私の机に置いてくれている。
対する私も無断で、彼の机にお菓子を捧げた。
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pomme(プロフ) - 処刑人さん» ありがとうございます🫶🏻🧚🏻♀️🫶🏻 (2月24日 11時) (
レス) id: 13950c2c2a (このIDを非表示/違反報告)
処刑人 - ちゅき♡ (2月24日 1時) (レス) @page48 id: 7578fd3293 (このIDを非表示/違反報告)
pomme(プロフ) - かおりさん» ありがとうございます🙏🏻🥳 (12月25日 19時) (レス) id: 13950c2c2a (このIDを非表示/違反報告)
かおり(プロフ) - きゅんきゅんします💕続き楽しみにしております✨ (12月25日 5時) (レス) @page44 id: bad28e8810 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：pomme | 作成日時：2023年8月7日 23時
