第０７話 ふたたび ページ7
．
彼は教室がざわめいている間も、上の空で相変わらず窓の外を眺めていた。
「黒尾くん、１ヶ月間ありがとう」
「こちらこそ」
１ヶ月。
長いようであっという間だった。
黒尾くんのこと、結局、まだ全然掴めないままだったな。
残念。
名残惜しいなんて、変な話だ。
彼と同じ教室で過ごすことに、変わりはないのに。
選び取った「１４」と書かれた紙を広げたり畳んだりして、みんなが選び切るのを待った。
「みんな選んだ？結果は前に貼り出すから、順次移動を開始して」
間の抜けた返事や、気合の入った返事が混ざる。
私は間の抜けた方を選択し、貼り出された紙の前に立った。
．
「黒尾くん、１ヶ月間よろしく」
「こちらこそ」
黒尾くんは私の方を見、ニヤリと笑った。
名残惜しいとか思っちゃったからだろうか。
３５分の１くらいの確率で、私はまた、黒尾くんの真ん前の席を引き当ててしまった。
どうしよう。
なんか、気まずい。
そしてちょっと、恥ずかしい。
黙って前を向いていると、黒尾くんが背後から私の名前を呼んだ。
恐る恐る振り向く。
「なに」
「俺は嬉しいよ。また前の席が宗谷で」
「あ、ありがと」
「ふっ、照れんなって」
「照れてない」
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pomme(プロフ) - 処刑人さん» ありがとうございます🫶🏻🧚🏻♀️🫶🏻 (2月24日 11時) (
レス) id: 13950c2c2a (このIDを非表示/違反報告)
処刑人 - ちゅき♡ (2月24日 1時) (レス) @page48 id: 7578fd3293 (このIDを非表示/違反報告)
pomme(プロフ) - かおりさん» ありがとうございます🙏🏻🥳 (12月25日 19時) (レス) id: 13950c2c2a (このIDを非表示/違反報告)
かおり(プロフ) - きゅんきゅんします💕続き楽しみにしております✨ (12月25日 5時) (レス) @page44 id: bad28e8810 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：pomme | 作成日時：2023年8月7日 23時
