第05話 変な理論 ページ5
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眠そうにゆっくり瞬きをする黒尾くんへ、先生の問いに対する私の考えを、手短に伝えてみる。
私はこう思ったよ。じゃあ、あなたは?てな具合に。
「じゃあ、俺もそれで」
黒尾くんはそう言い、捉えどころのない笑みを浮かべる。
本当に、何なんだろう。この人は。
賢いのは知ってる。
けど、私が今まで目にした賢さと、彼の持つそれは、全くの別モノである気がした。
何もしなくてもできちゃう人。
彼はきっと、その類だ。
「ねぇ、黒尾くん。あなたって、何考えてるの?」
「何って……」
悩むそぶりを見せながら、『あ、ゴミ付いてる』と、黒尾くんは私の髪に微かに触れ、指先でホコリを摘む。
そして、そのホコリをふうっと吹き飛ばすと、少しだけ口角を上げた。
「Aのこと、考えてる」
一瞬ドキリとしたけれど、慌てて首を振った。
「黒尾くん、彼女いるよね?」
「いる」
「だとしたら良くないね、こういうの」
「俺は良いから良いんだよ」
「そういう問題?」
「そう、そういう問題」
黒尾くんはそれだけ言って、またいつものように、窓の外に目をやった。
私には、変わり映えのしない景色にしか見えなかった。
「Aは?」
「ん?」
「いるんだっけ、彼氏」
「……いる」
「そう」
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pomme(プロフ) - 処刑人さん» ありがとうございます🫶🏻🧚🏻♀️🫶🏻 (2月24日 11時) (レス) id: 13950c2c2a (このIDを非表示/違反報告)
処刑人 - ちゅき♡ (2月24日 1時) (レス) @page48 id: 7578fd3293 (このIDを非表示/違反報告)
pomme(プロフ) - かおりさん» ありがとうございます🙏🏻🥳 (12月25日 19時) (レス) id: 13950c2c2a (このIDを非表示/違反報告)
かおり(プロフ) - きゅんきゅんします💕続き楽しみにしております✨ (12月25日 5時) (レス) @page44 id: bad28e8810 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:pomme | 作成日時:2023年8月7日 23時