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第04話 かわいい ページ4







黒尾くんの何かを捉えられなくても、授業は滞りなく進む。


「はい、じゃあ、これについて、周りの人と相談してみて」


先生が言い切るより先に、教室中がざわめき出す。

退屈な授業よりも、こういうおしゃべりタイムをみんな望んでいる。

かく言う私もその一人だ。


さっそく後ろの席を振り返り、『黒尾くん』と声をかける。


窓の外から目を離すと、黒尾くんは大きく伸びをしたあと、気だるそうに頬杖をついた。


「んぁ?なに」


「黒尾くんはどう思う?」


「んなもん、どうでもいいって、俺は思うね」


「なぁにそれ。答えになってないじゃない」


「まぁまぁ、そう怒りなさんな。可愛い顔が台無しだよ」


嘘ばっかり。

心の中でつぶやいた。


知ってるからね、私。

黒尾くんは、相手が女の子なら、誰にでも“可愛い”って言うことくらい。


かれこれ2週間くらいの間に、彼がそれを口にするのを何度か耳にした。


黒尾くんにとっての“可愛い”は、“それいいね”って言うのと同じテンションなんだと思う。


女好き、女たらしってのは、男子生徒の僻みだけではなく、こういうところから来てるかもしれない。

いや、たぶん、絶対そうだ。

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pomme(プロフ) - 処刑人さん» ありがとうございます🫶🏻🧚🏻‍♀️🫶🏻 (2月24日 11時) (レス) id: 13950c2c2a (このIDを非表示/違反報告)
処刑人 - ちゅき♡ (2月24日 1時) (レス) @page48 id: 7578fd3293 (このIDを非表示/違反報告)
pomme(プロフ) - かおりさん» ありがとうございます🙏🏻🥳 (12月25日 19時) (レス) id: 13950c2c2a (このIDを非表示/違反報告)
かおり(プロフ) - きゅんきゅんします💕続き楽しみにしております✨ (12月25日 5時) (レス) @page44 id: bad28e8810 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:pomme | 作成日時:2023年8月7日 23時

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