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第24話 サボり魔 ページ24








「俺もサボって帰ろっかな」


黒尾くんの声がすぐそばで聞こえる。


相変わらず気だるげで、それでいて、大人っぽくて落ち着いてるその声に、こっそりと耳を澄ませた。


ただ、そうしているだけで、私の胸の奥は切なく痛む。


目を閉じて、深呼吸をして、柔らかなその痛みをやり過ごした。


けれど、どうやっても誤魔化せないそれは、体中をゆらゆらと巡り巡って、私の挙動をおかしくする。


黒尾くんは気づかないで。

まだ、知らないままでいてね。


静かに祈った。



「俺、こう見えても練習サボったこと一度もねぇのよ」


「へぇ…、意外」


「ふっ、言うと思った」



黒尾くんの骨張った大きな手を横目で見て、遠くを見つめる瞳を観察して、その綺麗な横顔を盗み見た。


また襲う胸の痛みに、息を吸った。



「だからさ今日は、記念すべき第1回目のサボりってことで大目に見てよ」


「キャプテンが何言ってるの」


「冗談、冗談」


黒尾くんは軽快に笑いながら私の頭の上に、その手を乗せる。


「Aが応援してくれるなら、頑張れんだけどさ」


くしゃりと髪を撫でながら、黒尾くんが口の端を器用にあげた。

整った顔が優しく歪む様に、私の視線は釘付けになった。

第25話 視線の先→←第23話 二人きり



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pomme(プロフ) - 処刑人さん» ありがとうございます🫶🏻🧚🏻‍♀️🫶🏻 (2月24日 11時) (レス) id: 13950c2c2a (このIDを非表示/違反報告)
処刑人 - ちゅき♡ (2月24日 1時) (レス) @page48 id: 7578fd3293 (このIDを非表示/違反報告)
pomme(プロフ) - かおりさん» ありがとうございます🙏🏻🥳 (12月25日 19時) (レス) id: 13950c2c2a (このIDを非表示/違反報告)
かおり(プロフ) - きゅんきゅんします💕続き楽しみにしております✨ (12月25日 5時) (レス) @page44 id: bad28e8810 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:pomme | 作成日時:2023年8月7日 23時

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