おまじない ページ23
「ぅ、っ グスッ…」
「Aちゃん、…
大丈夫…?」
さっきからずっと
龍我くんが心配してくれてる。
私が帰ってきてからずっと
泣いてるから。
「…も、だめかも、っ…」
「なにがあったの、?
俺で良かったら話して?」
「…ちょっと仕事で
ミスしちゃって…
それで、すごく怒られて…っ
もちろんミスした自分が
悪いのは分かってるんだけど…
でも…あんなに怒られたの
初めてだったから…」
「そっか、…
…俺働いたことないから
あんまりよくわかんないけど…
AちゃんはAちゃんらしく
頑張ったらいいんじゃない、?」
「…頑張れないよ、
私らしく、って…
どんなのかわかんないし、
もうどうしたらいいか
わかんないよ、…」
…龍我くんのこと
困らせてるだろうな、って
わかってるけど、
泣いてる顔なんて
ぐちゃぐちゃで見られたくないから
顔を伏せた。
「…」
龍我くん、呆れてるかな…
1回言われたぐらいで
こんな落ち込んでる私見て…
だめな奴って思われたかな、
でも涙が止まらない。
「え…」
頭の上で、
ぽんぽん、ってされた。
「え、龍我くん、…?」
思わず顔を上げた。
「Aちゃん、
辛いならいくらでも
俺に愚痴ってくれていいよ、
でも笑った顔も見せてほしいなあ、」
「え、あ…
…ごめんね、龍我くん…」
「謝らなくていいよ、
Aちゃんが元気になるまで
そばにいるから、
まあ元気になっても
そばにいるけどね、笑」
「龍我くん…
ありがとう、」
「ふふ、どういたしまして!」
.
(落ち込んだ時、
ぽんぽんしてくれたら
頑張れる、!)
(じゃあ毎日ぽんぽんしてあげる!!)
.
明日も学校だから
早く寝なきゃだめなのに
深夜になったら
お話が浮かんでくる…。
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作者名:あおそう* | 作成日時:2019年8月17日 14時