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「人間は目的のためならどこまでも貪欲になれる。それが分かってないAがもう二度と危険な目に遭わなくていいように俺たちで考えたんだ」
『‥‥違う』
いつの間にか膝の上へ移動していた両手を見つめながら呟いた。
「？…何か言ったか？」
『主様、悪い人じゃない。人間はこわくないし、危険でもないよ？
それに、刀剣男士は人間のために存在してる。守るべき対象を危険なもの扱いするのは良くない』
正面にいる鶴の目を見つめた。
『わたし達の本体を作ったのだってに人間だよ？なのに人間を嫌悪するなんて…あなたは何のためにここにいるの？』
姉として、ほんの少し説教をする。
‥‥このまま鶴を説得してわたしの味方につけよう
そして三日月が考えを改めるよう鶴に説得してもらいたい。
わたしが何を言っても三日月は話を聞いてくれないだろうが、鶴が頼めば取り合ってくれるかもしれない。
「Aのためだ」
躊躇いなく、即答された。
『‥‥えっと、‥‥話、聞いてた？』
「ああ、聞いてたぜ」
『じゃあ分かるよね？！人間のためだよ！』
ばかなの？わざと？わざとなの？
思わず口から出そうになった言葉を何とか抑えた。
「‥‥俺は、人間なんか＿＿」
『人間なんかなんて言っちゃだめだよ！
‥‥よし、話を進めよう』
早くしなくてはいけないと分かっているのに、中々話が進んでくれない。
三日月が来るまでに鶴を味方にしなければわたしの考えを強制的に変えられてしまう‥‥
どうにか回避したい。
『‥‥鶴、わたしが人間をこわいと思うように仕向けるより、みんなが人間は優しい存在だと思うように暗示をかけた方がいいんじゃない？』
もし海冬様の事をみんなが怖いと認識しているとしても、ほかの本丸には怖い要素など全くなく優しさに溢れた審神者がいるはずだ。
むしろそちらのほうが多いのではないだろうか。
だから、二人目の審神者が怖い人だとは限らない‥‥と思う。
『この本丸の一人目の主様がこわかったのだとしても、ほかの人間も同じだとは限らないでしょ？だから、＿＿』
「逆に、次の主があの審神者と同じような性格って事も有り得るという考えには至らないのか？」
『いや、もしそうだとしてもずっと一緒にいれば長所の一つや二つ、すぐに見つかると思うよ？』
「長所がわかったとしても、短所が印象深すぎるとそいつを良い人だとは認識出来ないだろ、普通は」
‥‥まあ、根気強く頑張ろ‥‥
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桃炎(プロフ) - えまさん» コメントありがとうございます！嬉しいです(^-^)続編、頑張りますね！ (2018年4月29日 22時) (
レス) id: 2fc09e070c (このIDを非表示/違反報告)
えま(プロフ) - めっちゃ話の展開が好きで、面白いです！続編でも頑張ってください！ (2018年4月29日 21時) (レス) id: f6a4873bd8 (このIDを非表示/違反報告)
桃炎(プロフ) - 塩キャラメルさん» ありがとうございます！褒めていただけると俄然やる気でます！作者は文章力がないのでうまく表現できないところが多々あるのですが、これからも頑張るので見ていただけると嬉しいです！ (2018年1月28日 23時) (レス) id: 4c3f5bf6c5 (このIDを非表示/違反報告)
塩キャラメル - 初めてなのにこの完成度....!私には到底できないことをやる...!すごいですね!頑張ってください!ﾌｧｲﾄｰ!ヾ( ￣0)乂(0￣ )/ｲｯﾊﾟｰﾂ! (2018年1月28日 23時) (レス) id: ef2dbfdc67 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夜桜 | 作成日時：2018年1月27日 22時
