〜71〜鶴丸Side ページ25
どうやらAは審神者が三日月に刺されたことがトラウマになっているようだ。
部屋に戻り、今日はもう寝ると言って布団に入ったAを見下ろして、先程のAの様子を思い出した。
‥‥あの程度で‥‥
あの時、三日月は審神者に致命傷を負わせてはいなかった。あの程度の怪我ならおそらく、出陣でみんな一度は経験した事があると思う。
それを、経験したわけではなく、見た事を思い出しただけで喋る事もままならなくなるとは…
‥‥何があってもAは守ろう。
もう怖い目にあわなくていいよう、絶対に守ってやる。
そう決めて、眠っているAの頭にそっと撫でた。
三日月と乱が居なくなっていることに今更気づいたが…まあ特に何かをするわけでもなくAの髪を指に絡ませたり撫でたりし続ける。
『‥‥あのね〜、起きてるよ？わたし』
瞑っていた目が開き、大きな瞳と目が合った。
「すまんすまん、起こしてしまったか？」
手はAの髪を撫でたまま、Aの目を見た。すると、Aが俺の手を優しく掴んだ。
『まだ寝てなかった。…鶴は部屋に戻らないの？』
「いや、戻りたいが‥‥」
Aが寝てくれるまでは部屋に戻れない。
あの審神者の所へ行かれたくないのだ。
『‥‥ああ、逃げないからもう寝ておいで』
察してくれたらしく、Aが苦笑しながら言った。
「‥‥‥」
『何〜？信用できない？』
悲しいなー、と呟くAをじっと見つめた。
「‥‥‥信用してはいるが‥‥Aが居なくなったら‥‥」
『信用してないじゃん！‥‥わかったよ、わたしが早く寝たら鶴もその分早く寝れるんだね？』
じゃあもうおやすみなさーい、とAは俺の人差し指を握って再び目を閉じた。
数分で小さな寝息が聞こえだしたので、指からAの手をそっと離し、頭をひと撫でしてから風呂へ向かった。
独りにさせてしまうのは少々不安ではある。
だが、Aの部屋の襖が開く音が聞こえればAが居るか確認するよう一期に頼んでいるから多少は不安が軽減される。
‥‥今日は風呂に入って部屋に戻ったらすぐに寝よう。
風呂で体を洗い、浴槽にゆっくりと浸かってから風呂を出た。
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桃炎(プロフ) - えまさん» コメントありがとうございます！嬉しいです(^-^)続編、頑張りますね！ (2018年4月29日 22時) (
レス) id: 2fc09e070c (このIDを非表示/違反報告)
えま(プロフ) - めっちゃ話の展開が好きで、面白いです！続編でも頑張ってください！ (2018年4月29日 21時) (レス) id: f6a4873bd8 (このIDを非表示/違反報告)
桃炎(プロフ) - 塩キャラメルさん» ありがとうございます！褒めていただけると俄然やる気でます！作者は文章力がないのでうまく表現できないところが多々あるのですが、これからも頑張るので見ていただけると嬉しいです！ (2018年1月28日 23時) (レス) id: 4c3f5bf6c5 (このIDを非表示/違反報告)
塩キャラメル - 初めてなのにこの完成度....!私には到底できないことをやる...!すごいですね!頑張ってください!ﾌｧｲﾄｰ!ヾ( ￣0)乂(0￣ )/ｲｯﾊﾟｰﾂ! (2018年1月28日 23時) (レス) id: ef2dbfdc67 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夜桜 | 作成日時：2018年1月27日 22時
