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「っ、ごほっ、ごほっ…」
？「ほら、早く吐いた方がいいと思うけどなァ？」
「だからっ…私は本当に、なにもっ……っ！」
あぁ。
もうやだ。
なんでこうなるの。
蹴られた衝撃で、一瞬息が止まる。
鈍い痛みが容赦なく全身を駆け巡る。
これでも多分、手加減はされてるんだろう。
骨折にはならない程度の怪我が増えて行く。
早く、あの船を降りたかった。
早く、あの人達から離れたかった。
何気ない顔で、最後の朝を、『おはようございます！』なんて言って、過ごせる自信がなかった。
それほどまでに私は、あの人達の事を大好きになっていた。
だから、油断していた。
そもそもこんなに治安が悪い島だなんて知らなかった。
キャプテンさんに貰ったシャツを羽織って、ペンギンさんに強引に渡されたお金を握りしめて、私はそっと誰にも気付かれず船を降りたのに。
仕事を探して、住むところも探すつもりだった。
最悪、海軍に相談に行こうとも思っていた。
なのに、船を降りてやっと島の中心地に着いたところで、この人達に捕まってしまった。
？「あのよォ…お前が″あの船″から降りてきたのを、俺の仲間が目撃してんだよ」
「…でもっ…私は、彼らの仲間じゃないっ…」
？「おいおい、最近名が知れてきたあいつの異名知ってんのか？″死の外科医″だぞ？見ず知らずの女を乗せてる訳ねェだろーが」
「……」
？「まァ、お前があいつらの仲間かなんてのは別にどうでもいいんだ。あいつらの情報さえ吐きゃァ、今すぐに逃してやる」
「だからっ…何度も言ってるでしょ…！彼らの情報なんか、持ってないっ…！っ、ごほっ」
？「あーあーせっかくの良い身体が勿体ねェじゃねーか。なんでもいいんだぜ？例えば…″あいつ″がどんな能力使って、どんな風に戦闘するのか…とかなァ？」
あぁ、″やっぱり″。
彼はそこそこ名の知れた海賊だったのだ。
じゃなきゃこんな女に無駄な時間を使って、情報収集なんてするはずがない。
情報がないと攻め込むことすら出来ないのだ。
自分が褒められたわけでも、ましてやこの状況が好転するわけでもないのに、どこか誇らしく思ってしまった。
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REI(プロフ) - ひかりさん» ひかりさん、ありがとうございます(*´-`)甘々ローさん大好きでよかったです！続編も頑張りますのでよろしくお願いします(๑˃̵ᴗ˂̵) (9月23日 12時) (
レス) id: 9412439390 (このIDを非表示/違反報告)
ひかり(プロフ) - 続編おめでとうございますー！！！大好きな作品がまだまだ見れるということに歓喜しております笑甘々ローさん大好きです！！これからも更新頑張ってください！！ (9月23日 8時) (レス) @page50 id: 4dc97dea49 (このIDを非表示/違反報告)
REI(プロフ) - ひかりさん» ひかりさん、コメントありがとうございます☺️私には勿体無いくらいのお言葉を頂けて、物凄く嬉しいですっ😭❤️これからもご期待に添えられるよう頑張りますのでよろしくお願いしますっ🥰 (9月19日 13時) (レス) id: 9412439390 (このIDを非表示/違反報告)
ひかり(プロフ) - 私ローさん好きなんですが、最近作品を読み尽くしてしまって探していたところにこの作品に出会えました😆読みやすく、とても好みな作品で愛読しています！評価、お気に入り登録当たり前体操です👍🏻身勝手ながら応援してます！更新頑張ってください！ (9月19日 7時) (レス) @page19 id: 4dc97dea49 (このIDを非表示/違反報告)
REI(プロフ) - 零尉さん» 零慰さん、いえいえ、ややこしいことをしてしまいこちらこそ申し訳ありませんでした🙇♀️暖かいお言葉までありがとうございます😭 (9月15日 23時) (レス) id: 9412439390 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：REI | 作成日時：2023年9月3日 22時
