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ロー「お前、なんであんな所に倒れてた？」
彼がクイっと顎で指す先。
それはどう見ても、人気のない無人島の小さな浜辺だった。
じっと、そちらを見つめる。
太陽の光が反射して、真っ白な砂が眩しかった。
「……、」
ロー「おい、答えろ」
彼の鋭い視線は、紛れもなく私を″敵″と判断していて。
隣に立っていたペンギンさんも、私の様子を心配しながらもキャプテンさんに口出しすることはなかった。
「…よく、覚えてないんです…」
ロー「…覚えてない？」
「…はい…すみません…」
更に視線はキツくなる。
そりゃそうだ。
彼にとってみれば、小さな無人島に倒れていた得体の知れない女でしかないのだから。
ロー「お前、能力者か？」
ペン「えっ、そうなの？」
「えっ、そうなんですか？」
ロー「俺が聞いてるんだ」
″能力者″という単語に、思わず隣にいたペンギンさんと同時に声が出てしまった。
だけど、否定も肯定も出来ない私は、また彼の視線から逃れるように顔を俯かせるしかなかった。
ロー「…試させてもらうぞ」
「え？」
顔を上げた瞬間。
彼の口角が不気味に上がった瞬間。
彼の持っていた長い刀は、私を簡単に海へと突き落とした。
何が起きたか理解できた頃には、私は海の中にいて。
ふいに突き落とされたから酸素が足りない。
必死にもがいて海面へと顔を出す。
「っ、」
ペン「えっ、ちょっ！何してんすかっ！」
ロー「……能力者じゃないみてェだな」
ペン「それ確認するためっ！？」
あぁ、まずい。
能力者ではないにしても、どうやら私は泳ぎが得意ではないらしい。
必死に海面に顔を出しては酸素を取り入れようとするけれど、同時に海水も飲み込んでしまう。
苦しい、このままじゃ本当に溺れてしまう。
そう思って再び海面へと顔を出した時、何故だか私は既に甲板の上へと戻っていた。
「あ、れ…ごほっ、ごほっ…いつの間にっ…」
ペン「大丈夫っ？」
「あれ〜どうしたの？」
船の内部へと続く扉から、サングラスをかけた男性とシロクマと思わしき…人？動物？が姿を見せた。
ペンギンさんは未だ海水を吐き出そうとする私の背中をさすってくれていて。
そして、目の前の彼は私の前にしゃがみ込んだ。
ロー「悪かったな。能力者だと面倒だから試させてもらった」
「…能力者じゃないんですね、私」
ロー「……」
「…ごめんなさい。助けて頂いて、大変申し訳ないんですけど…本当に何も、覚えていなくて…」
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REI(プロフ) - ひかりさん» ひかりさん、ありがとうございます(*´-`)甘々ローさん大好きでよかったです！続編も頑張りますのでよろしくお願いします(๑˃̵ᴗ˂̵) (9月23日 12時) (
レス) id: 9412439390 (このIDを非表示/違反報告)
ひかり(プロフ) - 続編おめでとうございますー！！！大好きな作品がまだまだ見れるということに歓喜しております笑甘々ローさん大好きです！！これからも更新頑張ってください！！ (9月23日 8時) (レス) @page50 id: 4dc97dea49 (このIDを非表示/違反報告)
REI(プロフ) - ひかりさん» ひかりさん、コメントありがとうございます☺️私には勿体無いくらいのお言葉を頂けて、物凄く嬉しいですっ😭❤️これからもご期待に添えられるよう頑張りますのでよろしくお願いしますっ🥰 (9月19日 13時) (レス) id: 9412439390 (このIDを非表示/違反報告)
ひかり(プロフ) - 私ローさん好きなんですが、最近作品を読み尽くしてしまって探していたところにこの作品に出会えました😆読みやすく、とても好みな作品で愛読しています！評価、お気に入り登録当たり前体操です👍🏻身勝手ながら応援してます！更新頑張ってください！ (9月19日 7時) (レス) @page19 id: 4dc97dea49 (このIDを非表示/違反報告)
REI(プロフ) - 零尉さん» 零慰さん、いえいえ、ややこしいことをしてしまいこちらこそ申し訳ありませんでした🙇♀️暖かいお言葉までありがとうございます😭 (9月15日 23時) (レス) id: 9412439390 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：REI | 作成日時：2023年9月3日 22時
