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ーーー ローside ーーー
俺のシャツを抑えたことで、風に弄ばれたこいつの髪が、そのはにかんだ表情を隠した。
無意識だった。
俺の手は自然に、その髪を避けていた。
再び露わになったその表情。
さっきとは違って、少し見開かれた色素の薄い瞳が俺を見上げていたから。
俺の手は名残惜しそうに、その小さく柔らかい頬に添えられた。
誰でもよかった。
それなのに…″この船に乗ったのが、出会えたのが、お前でよかった″と思うくらいには、俺はもう完全にこの女に惹かれていた。
そう、自覚せざるを得なかった。
でなきゃ、このうるせェ心臓の説明がつかなかったからだ。
「…あ、の…」
頬に手を添えたまま動かない俺に痺れを切らしたのか、視線を泳がせながら俺の様子を伺う。
『どうしたのか』『何がしたいのか』聞きてェことはたくさんあっただろう。
だけど、上手く言葉に出来なくて焦っている目の前のこいつが、たまらなく俺の心をくすぐった。
触れたままだった指をスッと動かして、柔らかい頬を撫でる。
ピクッと反応すると同時に、この月明かり程度の明るさでも分かる紅潮した頬。
俺はそれを何回か繰り返した。
さすがにもう耐えられなかったのか、『キャプテンさんっ…！』なんて、余裕のない声と表情で訴えられる。
ロー「…なんでここに誘った」
「……え、っと…」
ロー「何か…俺に言いたいことがあるんじゃないのか」
『俺たちに気ィ使ってるだけですって！』
『キャプテンが誘ったら、多分あの子は…』
ペンギンの言ったセリフが、うざってェくらいに頭の中をぐるぐると回る。
一度は、それを否定したはずなのに。
ペンギンにはあんな言い方をしておいて、結局踏み切れないのは俺の方で。
全くと言っていいほど海賊っぽくないお前を、このドロドロとした世界に引き込む覚悟がなかっただけで。
だけど、こいつがこの船のことを好いてくれてんのは、自惚れじゃないと思いたかった。
出来れば、お前の方から、言って欲しかった。
聞きたかった。
その口から。
なのに俺は、焦ったいのは嫌いだった。
ロー「…お前、俺と一緒に来る気はねェのか」
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REI(プロフ) - ひかりさん» ひかりさん、ありがとうございます(*´-`)甘々ローさん大好きでよかったです！続編も頑張りますのでよろしくお願いします(๑˃̵ᴗ˂̵) (9月23日 12時) (
レス) id: 9412439390 (このIDを非表示/違反報告)
ひかり(プロフ) - 続編おめでとうございますー！！！大好きな作品がまだまだ見れるということに歓喜しております笑甘々ローさん大好きです！！これからも更新頑張ってください！！ (9月23日 8時) (レス) @page50 id: 4dc97dea49 (このIDを非表示/違反報告)
REI(プロフ) - ひかりさん» ひかりさん、コメントありがとうございます☺️私には勿体無いくらいのお言葉を頂けて、物凄く嬉しいですっ😭❤️これからもご期待に添えられるよう頑張りますのでよろしくお願いしますっ🥰 (9月19日 13時) (レス) id: 9412439390 (このIDを非表示/違反報告)
ひかり(プロフ) - 私ローさん好きなんですが、最近作品を読み尽くしてしまって探していたところにこの作品に出会えました😆読みやすく、とても好みな作品で愛読しています！評価、お気に入り登録当たり前体操です👍🏻身勝手ながら応援してます！更新頑張ってください！ (9月19日 7時) (レス) @page19 id: 4dc97dea49 (このIDを非表示/違反報告)
REI(プロフ) - 零尉さん» 零慰さん、いえいえ、ややこしいことをしてしまいこちらこそ申し訳ありませんでした🙇♀️暖かいお言葉までありがとうございます😭 (9月15日 23時) (レス) id: 9412439390 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：REI | 作成日時：2023年9月3日 22時
