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「ベポ君、大丈夫？」
ベポ「うん！いつもの事だからね」
ベポ君は慣れた手付きで『よいしょ』と言いながら、まずはシャチさんを担いで部屋まで運ぶ。
あれからずっとハイペースでお酒を飲み続けていたシャチさんとペンギンさんは、既にでろんでろんに酔っ払って寝てしまっていた。
そんな2人をキャプテンさんは、『みっともねェ』なんて横目で見て言いながら、自分はマイペースにお酒を飲んでいた。
ベポ君が2人を運んでいる隙に、私は空いたお皿や、もう誰も手をつけなくなったお料理を片付け始める。
ふと、お皿を持った瞬間に、私の腕は隣から伸びた腕に掴まれた。
ロー「そんなもん、明日あいつらにやらせろ」
「…いえ、私にやらせてください」
ロー「面倒くせェだけだろーが」
「そんなことないですよ。この船で出来る仕事は、あと少しなんですから」
ロー「……」
彼は何も言わずに、私の腕からそっと手を離した。
それが承諾のサインだと受け取った私は、再び片付けを再開する。
カチャカチャと、お皿の当たる音だけが響く。
さっきまでの騒がしさなんて嘘みたいに、私もキャプテンさんも、特に何を話す訳でもなかった。
ベポ「俺は島が近いから管制室に行くけど…1人で後片付け大丈夫？」
「はいっ、任せてください！」
ベポ「ありがとう！キャプテン、行ってきまーす」
ロー「あァ、任せた」
ベポ君も２人を運び終えて、ついに食堂には私と彼しかいなくなった。
彼のジョッキには、先ほどおかわりしたばかりのお酒がまだ多く残っている。
それはつまり、もう少し一緒にいられるかもしれないということで。
私はお皿を洗いながら、嬉しくて笑みが溢れた。
会話なんて、なくてもよかった。
ただ、彼と同じ空間に2人きりというこの状況が、緊張しつつも、私にはただただ嬉しかった。
ロー「なに笑ってんだ」
「…っえ、」
すぐ隣で聞こえた声。
パッと見上げれば、相変わらず眉間に皺を寄せた表情で私を見下ろす彼がいて。
一瞬、息が止まった気がした。
だってあまりにも突然で、あまりにも近くに立っていたから。
「びっ、くりさせないでくださいっ…」
ロー「気付かねェお前が悪い」
彼はシンクに寄りかかりながら、ジョッキに口を付けた。
少ししか減らないそれ。
立ち去る気配のない姿勢。
私の心臓は、煩く騒ぐことしか出来なかった。
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REI(プロフ) - ひかりさん» ひかりさん、ありがとうございます(*´-`)甘々ローさん大好きでよかったです！続編も頑張りますのでよろしくお願いします(๑˃̵ᴗ˂̵) (9月23日 12時) (
レス) id: 9412439390 (このIDを非表示/違反報告)
ひかり(プロフ) - 続編おめでとうございますー！！！大好きな作品がまだまだ見れるということに歓喜しております笑甘々ローさん大好きです！！これからも更新頑張ってください！！ (9月23日 8時) (レス) @page50 id: 4dc97dea49 (このIDを非表示/違反報告)
REI(プロフ) - ひかりさん» ひかりさん、コメントありがとうございます☺️私には勿体無いくらいのお言葉を頂けて、物凄く嬉しいですっ😭❤️これからもご期待に添えられるよう頑張りますのでよろしくお願いしますっ🥰 (9月19日 13時) (レス) id: 9412439390 (このIDを非表示/違反報告)
ひかり(プロフ) - 私ローさん好きなんですが、最近作品を読み尽くしてしまって探していたところにこの作品に出会えました😆読みやすく、とても好みな作品で愛読しています！評価、お気に入り登録当たり前体操です👍🏻身勝手ながら応援してます！更新頑張ってください！ (9月19日 7時) (レス) @page19 id: 4dc97dea49 (このIDを非表示/違反報告)
REI(プロフ) - 零尉さん» 零慰さん、いえいえ、ややこしいことをしてしまいこちらこそ申し訳ありませんでした🙇♀️暖かいお言葉までありがとうございます😭 (9月15日 23時) (レス) id: 9412439390 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：REI | 作成日時：2023年9月3日 22時
