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タイミングが良いというか、悪いというか。
まぁ、今は前者ってことで良いのかな。
樹とのアホなやり取りから一週間後の金曜日。
時刻はもうすぐ日付が変わろうとしているところ。
ゼミのメンツとの飲み会の後の帰り道だった。
飲み会って言っても、交流会みたいなもので酒はそんなに入ってない。
明日は休みだし、家に帰って飲み直すか、なんて考えながら帰路につく。
土砂降りの雨の中、自然と歩くスピードが急ぎ足になる。
雨、ってだけでどうも気分が下がるのは人間だけだろうか。
恵みの雨だって言うけれど、ここまで降れば面倒極まりない。
だから。
本当は気にもとめず通り過ぎたかったんだ。
こんな夜更けに、傘もささずに公園のベンチに座る人なんて怪しくて仕方がないし。
だけど、その人物が見知った人ならば？
いくら冷酷だって言われる俺だって放っておくわけにはいかないよ。
Aちゃん。
こんなところで何してるの？
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作者名：ミナ
| 作成日時：2019年9月18日 23時
