ピエロ04 ページ21
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そんなこんなでカラダの相性が良かった女のワガママに応えるべく、俺には似つかわしい朝の街を歩いていると見覚えのある奴を見つけた。
その時点では気づいてなかったんだ。
北斗の後ろに隠れる人影に。
気づいていたら、知らぬふりして後戻りしたよ。
だってやだもん俺、
修羅場とか。
「北斗！ ....とA...？
何してんの？」
だけどその願いは虚しく、俺は北斗に声をかけた。
『じゅ.. 北「お前こそ何してんの？」』
そしたら返ってきたのはごもっともな答え。
そうだよな〜。
だって俺、隣にボンキュッボンな可愛い女連れてるんだもん〜。
カラダの相性良かったんだよ〜
なんて、もう頭の中はアホなことしか考えられない。
だって、疑いが確信に変わった瞬間だよ。
俺だってこの姉ちゃんとよろしくしてたけど、お前らもよろしくしてたんだろ。
男ってのは不思議なもんで、分かりきってたことでもいざ目の当たりにすると、
俺の女に何してんの？なんて思いが頭をよぎる。
いやマジで何言ってんの？って感じだけどさ。
『私はない。私はないよ、樹』
だけどそんな思いは、Aによって拒まれた。
そりゃそうだわな。
目の前で北斗の手を引き、足早に去っていく姿を黙って見るしか俺に残された選択肢はなかった。
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そして数日後、北斗から話があると連絡が入った。
行きたくない、
もう2人の気持ちはわかるからほっといてくれ。
そんな思いだけが頭を埋め尽くす。
だけど、今の俺がAにできるのは話を聞くくらいだ。
ねぇ、話はいくらでも聞くからさ。
最後くらいカッコつかせてよ。
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話し合いってほど大層なものじゃないけど、3人で話を済ませ。
俺らというと最終的にカッコつけたまま2人の元を去った。
あーー、俺笑えてた？
結局A泣かせちゃったけど。
まぁ、もう俺にはAの涙を拭う権利はないわけで。
大好きな2人が幸せならそれでいいや、
俺にとって2人は大切ですかけがえのない存在だから。
なんてありきたりな言葉でこの話は締めさせてよ。
ってなに？
2人があの後どうなったかとか俺が今どんな日々を過ごしてるか知りたいの？
酷なことさせるよな〜。
まぁ、じゅったんは、優しいから？
その要望にも答えてあげる。
高いよ？なんてね笑
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作者名：ミナ
| 作成日時：2019年9月18日 23時
