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『っ、樹には言わないでください、、
バレたらどうなるかわかんない...』



彼女のその言葉に、安堵感を感じたのは男として情けがないこと。



でも仕方がない...よな?


「うん。

昨日と今日のことはなかったことにしよう。お互いのためにも」




『ありがとう、、』



『...それじゃあ、私帰ります!
いつまでも長居してすみません!』


話がまとまったところで、(FN:名前)ちゃんは帰ると言い出した。


いや流石に...

そんな格好で帰らせれないからね?




「なかったことにしようって言ったところだけど、シャワーくらい浴びていきなよ」



『いや、でも..』



「覚えてないといえど、ムリヤリそういうことしたわけだし。

そのくらいさせて..」


彼女の為。

....いや自分の為だろう。


少しの罪滅ぼしの為にそう答えた。





『...北斗くんって優しいんですね。』



樹の友達とは思えないや、笑



「そんなことないでしょ笑
樹だって十分優しいはずだし。」


女関係はだらしないからAちゃんがそこのところをどう思ってるかは定かじゃないけど。


『まぁ、そうなんですけど...笑
っ、じゃあお言葉に甘えて...!』



「ん、ゆっくりでいいからね」




そう言って、彼女に背を向けた。







誰にだって、一度の過ちくらいある。
相手が悪かっただけ、



そう言い聞かせて、俺はこの日の出来事をそっと胸の奥へと閉じ込めた。




そして、


俺とAちゃんはこれから樹にでっかい嘘をつくことになる。


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作者名:ミナ | 作成日時:2019年9月18日 23時

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