03 ページ3
『っ、樹には言わないでください、、
バレたらどうなるかわかんない...』
彼女のその言葉に、安堵感を感じたのは男として情けがないこと。
でも仕方がない...よな?
「うん。
昨日と今日のことはなかったことにしよう。お互いのためにも」
『ありがとう、、』
『...それじゃあ、私帰ります!
いつまでも長居してすみません!』
話がまとまったところで、(FN:名前)ちゃんは帰ると言い出した。
いや流石に...
そんな格好で帰らせれないからね?
「なかったことにしようって言ったところだけど、シャワーくらい浴びていきなよ」
『いや、でも..』
「覚えてないといえど、ムリヤリそういうことしたわけだし。
そのくらいさせて..」
彼女の為。
....いや自分の為だろう。
少しの罪滅ぼしの為にそう答えた。
『...北斗くんって優しいんですね。』
樹の友達とは思えないや、笑
「そんなことないでしょ笑
樹だって十分優しいはずだし。」
女関係はだらしないからAちゃんがそこのところをどう思ってるかは定かじゃないけど。
『まぁ、そうなんですけど...笑
っ、じゃあお言葉に甘えて...!』
「ん、ゆっくりでいいからね」
そう言って、彼女に背を向けた。
誰にだって、一度の過ちくらいある。
相手が悪かっただけ、
そう言い聞かせて、俺はこの日の出来事をそっと胸の奥へと閉じ込めた。
そして、
俺とAちゃんはこれから樹にでっかい嘘をつくことになる。
・
164人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「SixTones」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ミナ | 作成日時:2019年9月18日 23時