ペテン師 Hokuto.M (ページ2)

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目を覚ました彼女は眠そうに目をこする。

そしてしばらくして、大きな瞳が俺を捉えた。

『え...誰....！？』

寝起きの声、の割にはでかいな。

まぁ...

ベットの隣にいる男が見知らぬ人だったら誰だってそうなるよね。

俺もやっと落ち着いたくらいだし。

「あの、これは、、ってあれ..？」

この状況を説明しようとどう説明しようかと言葉を選んでいると、眠っていた時には気づかなかった違和感を感じた。

この子、どこかで見たことあるような..

もしかして......

いやでも、もしそうだとしたら。

嫌な汗が背中を伝う。

「あの、もしかして......」

勘違いであってくれ、

と心で願うがそんな願いも、ものの数秒で打ち砕かれる。

『え、あっ...

あなた樹の...』

彼女の口からは確信的な言葉が紡がれた。

そうだ。

もしかしなくても、この子は樹の彼女だ。

だって数ヶ月前、

「彼女ができた！」

と嬉しそうに写真を嫌ほど見せられた覚えがある。

割と記憶力はいい方だから間違えるはずがない。

いやちょっと待て。

この子が樹の彼女ってことは...？

今のこの状況ってかなりまずいんじゃ、、

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