ペテン師 Hokuto.M (ページ16)

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「...ってことだから」

あの日から数日後、俺らは3人で集まることになった。

俺から話したいことがあると伝えれば、

分かった。

と樹は快く首を縦に振ってくれた。

そして今も。

樹「分かった。」

『樹...？』

俺とAちゃんの一部始終を伝えてる間、樹は途中なにかを言うこともなく黙って俺の話を聞いていた。

そして全てを話し終わった今、樹は１つ返事で俺らのことを了承したんだ。

樹「情けないんだけどさ。

..この前飲んでた時かな。

俺の隣にいるのに、Aは北斗と楽しそうに笑ってるし。」

樹「北斗も人見知りのくせにAにはそんなそぶり見せねぇし。

あー、なんかこういうのが良いんだろうなぁと思ってさ」

樹「だってA、俺の顔色伺ってるべ？」

『そんなこと...』

樹「あるよ。
俺、お前にあんな顔させたことねぇもん

泣かせてばっかだ。」

「樹、俺..」

樹「北斗もだよ。
Aと会ってから俺に気遣ってる。

まぁ、そりゃそうだろうな。

人の女寝とって、惚れて？
いつも通りでいろって方が無理な話だもんな。」

樹「俺はこんなんだから良いんだよ。

Aがいんのに1人の女に絞れねぇんだもん、

そんな奴、相手してちゃダメだわ。」

そんなことない、

そりゃ、女関わるとどうしてもダラシなくなるとこもあるけどこうやってちゃんと話をする機会を与えてくれる。

樹ってそういう奴なんだよ。

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