四十一話 ページ41
朝。
ぱちりと目が覚める。
柔らかいベットから起き上がり、伸びをする。
同時に、昨夜の事を思い出した。
初対面にも関わらず、とんだ醜態を晒した気がする。しかも最後の方は記憶が無い。
……変なこと言ってないよね？
というかシャオくんがここまで運んでくれたんだよね？
「……まじか」
恥ずかしさで死ぬ。とっても情けない。
いや、ほんとに後悔に襲われる。
枕元にはぬいぐるみが嘲笑うようにこちらを見つめてくる。
……なんか煽られている気がするぞ。
……ええい、後悔しても遅い！
次行こう！今は朝ご飯を食べよう！
服を着替えて、私は重い足取りで食堂に向かった。
「おはようさん、よく眠れた？」
なんと。
トントンがエプロンと三角巾を付けてお玉を握っていた。
「おはよう。凄く眠れたよ。ところでそれは？」
尋ねると、トントンは眉を下げて笑った。
「ああ、朝食の準備や。大体みんな起きるの遅いからな」
そう言ってお鍋に向き直ると、何かを煮込み始めた。
食堂のテーブルは綺麗に片付いていて、皺の無い真っ白なクロスが敷かれている。
雑魚寝している人は端に寄せられ、毛布がかかっていた。
「トントン、何か私に出来ることある？」
トントンは少し考えたあと、さっきよりも明るく笑った。
「……じゃあ、そこの野菜切ってくれへん？」
はっきり言おう。
彼は大天使だ。
女の子だったらいいお嫁さんになれる。
お味噌汁というものを作っていた彼は、同時に魚を焼き始めた。
そして同時進行でお皿を用意していくという、なんとも凄いことを目の前でしている。
ちなみに私はサラダを作って米をといでいる。簡単な仕事をくれる彼はやはり大天使である。
「あとはご飯が炊けるのを待つだけやな。助かったわ、ありがとうA」
「そんな、私は何も」
「いや、手伝ってくれたから早く終わったわ。あいつらも見習ってくれんかな」
そう言いながらメンバー分の食器を用意するトントンは、とてもいい人ということを改めて認識する。
「他に何かすることある？」
「もう大丈夫。特に無いかな」
朝起きて暇になってしまった私は、ご飯が出来るまで食堂で本を読む事にした。
トントンは椅子に座って、船を漕ぎ初めている。
「大丈夫？」
「おう、だいじょぶ……。ご飯出来たら起こしてくれ……」
そしてそのままぷつりと寝てしまった。
朝早く起きて疲れてたのかな。
いや、寝不足だろう。
眼鏡を外して、近くにあった毛布をかけておいた。
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さとうきび(プロフ) - 怜さん» 返信が遅くなり申し訳ありません。確認したところ特には異常ありませんでした。ご報告ありがとうございました。 (2018年5月18日 22時) (
レス) id: d7a52c799a (このIDを非表示/違反報告)
怜 - 38話非公開になってませんか？ (2018年5月15日 0時) (レス) id: c7556a56f2 (このIDを非表示/違反報告)
さとうきび(プロフ) - 夜狐さん» コメントを返すのが遅れてすいません。これからもどうぞよろしくお願いします！ (2017年12月5日 22時) (レス) id: c845d614fc (このIDを非表示/違反報告)
さとうきび(プロフ) - 独奏さん» コメントありがとうございます！返すのが遅れてしまいましたが、これからもよろしくお願いします！ (2017年12月5日 22時) (レス) id: c845d614fc (このIDを非表示/違反報告)
夜狐 - 題名と内容が気になって見にきました！自分はこういうお話好きですよ♪次の更新楽しみにしてますね♪ (2017年11月7日 21時) (レス) id: 8cf2fbf423 (このIDを非表示/違反報告)
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