二十一話 ページ21
「合同軍事演習、ですか」
「ああ、二日後に第一部隊、総統直属幹部とだ」
各部隊の隊長が集められ、第二部隊隊長から説明を受ける。
「場所は軍施設内のエリア２と３を使う。集合時刻は八時、開始時刻は八時半からだ」
「詳しい内容は当日総統直属幹部から説明があるそうだ。各自武器の整備をしておけ。援護部隊は火薬等の数の確認をよろしく頼む」
解散となり、私は射撃場に向かう。
今日は第二部隊が使える日だから、有効に使わないと。
人はいなく、不気味な静けさだけが漂う。
しかし、それも慣れて一人狙撃の準備をした。
ライフルを構え、スコープを覗く。
目標までの射程距離、1500m。これくらいは他の射撃者でも出来る。
いや、私はその上をいく。
不安定な足場、風は強く視界も土埃でよく見えない。
「目標確認、射撃用意」
引き金を引けば、発砲音が響き渡る。
スコープをもう一度覗けば、的は倒れていた。
「うおお……」
幸先がいい。今日は午前だけで2000mは到達しそうだ。
午後は筋トレ、終わったら書類提出かな。
いやあ、やっぱり撃つのは楽しいね！
目標に標準を合わせ、引き金に指をかける緊張感。そして撃ったときの高揚感！
外れたときは悔しいか、反省点を考えるのも好きである。
肩に銃を担いで移動しようとした時、ふと思い出す。
軍事演習、第一部隊と総統直属幹部と。
射撃場に急ごうとして話をよく考えていなかったが、冷静になるとすごい話だ。
総統直属幹部って、書記長殿やオスマン外交官、ゾム先輩がいるあの？
……うわあ、そう考えるともの凄い緊張してきた。
いや、みんな緊張はすると思うんだけどさ。
あれだけもてなされたのに、失敗したところを見せたら……
やばい、失敗は許されない。
そもそも第二部隊が幹部と当たる訳がない。
なんか緊張と心配が入り交じってきたぞ。
「……いや、大丈夫」
狙撃はお手の物。私の得意分野。
弱気になると、ろくなことは起きないのは昔から承知だ。
この二日間、自らを高めていこうじゃないか。
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さとうきび(プロフ) - 怜さん» 返信が遅くなり申し訳ありません。確認したところ特には異常ありませんでした。ご報告ありがとうございました。 (2018年5月18日 22時) (
レス) id: d7a52c799a (このIDを非表示/違反報告)
怜 - 38話非公開になってませんか？ (2018年5月15日 0時) (レス) id: c7556a56f2 (このIDを非表示/違反報告)
さとうきび(プロフ) - 夜狐さん» コメントを返すのが遅れてすいません。これからもどうぞよろしくお願いします！ (2017年12月5日 22時) (レス) id: c845d614fc (このIDを非表示/違反報告)
さとうきび(プロフ) - 独奏さん» コメントありがとうございます！返すのが遅れてしまいましたが、これからもよろしくお願いします！ (2017年12月5日 22時) (レス) id: c845d614fc (このIDを非表示/違反報告)
夜狐 - 題名と内容が気になって見にきました！自分はこういうお話好きですよ♪次の更新楽しみにしてますね♪ (2017年11月7日 21時) (レス) id: 8cf2fbf423 (このIDを非表示/違反報告)
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