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「伊野尾がさ、毎回モーニングコールしてくんの」
迷惑行為だろ？なんてだるそうな口調とは裏腹に、ヘラヘラ笑っている薮がそんな愚痴をこぼすから
「俺にはそんなの一回もねーけど？」
なんて、思わず真顔で返してしまった。
「もしかしてお前も電話されたいの？すげー悪趣味だな」
「何も言ってねーのに勝手に解釈すんなっつーの」
「ごめんってぇ」
言いながら俺のグラスに酒を注ぐ薮は、まだまだ俺を家に帰さないつもりらしい。
今日もまた薮と飲みに来てるわけで、最近なら週4ペースでこいつと過ごしてる。
主に仕事の話。それから、メンバーの話。
リーダー不在とはいえ、一番歳上だから、という理由で必然的に薮は責任を担っている。
だからこそ薮を昔から知ってる俺が上手くサポート出来ればいいな、って。
「伊野尾寝てるかなぁ〜？」
「おい待て。携帯から手ぇ離せ」
「いいじゃん、もし暇なら呼び出そうぜ？」
あいつ最近付き合い悪いからさぁ…って。
そりゃ大学行って必死にやってんだから当然だろ。
もちろん、それだけじゃないってのも知ってるけど。
「もしもーし、伊野尾〜？」
「ばか、おまえ、どっちが迷惑行為だよ…！」
ちょっと油断した隙に薮は発信ボタンを押してて、しかもいのちゃんはそれに応じた様子。
今、夜中の1時だろ…。いのちゃん明日も授業あるんじゃねーの？
『やぁぶ…？』
「お、その声は寝てたのか？」
『んん、寝てたよぉ…ばかやろぉ…』
「なんだよ、暇なら連絡しろって言ったじゃん」
寝起きのヘロヘロな声がスピーカーから聞こえて、ちょっと心配になる。
こんな甘えた喋り方、他の奴らにもしてんのか？なんて。
『…いのちゃん、誰から…？』
『あ…、』
奥から聞こえる掠れ声に、薮も俺もいのちゃんも一瞬だけ声がつまった。
「今の声って…ゆうとじゃね？」
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ぺこ(プロフ) - みつこさん» とても嬉しいお言葉ありがとうございます◎拙い文章でしたが感動していただけて励みになります(^ ^)！ (2019年7月24日 2時) (
レス) id: 5d6b925623 (このIDを非表示/違反報告)
みつこ(プロフ) - 切なくて、凄く感動しました。個々のエピソードがリアルとリンクして、本当に引き込まれるように読んでしまいました。素敵な作品を、ありがとうございました。 (2019年7月23日 20時) (レス) id: a8b7209441 (このIDを非表示/違反報告)
ぺこ(プロフ) - あんりさん» ありがとうございます(^^)他のお話も見てくださってて嬉しいです！これからも不定期で色々作ってくのでまた是非見にきてくださいー！ (2017年11月14日 8時) (レス) id: 5d6b925623 (このIDを非表示/違反報告)
あんり - 完結おめでとうございます！ぺこさんの作品、すべて大好きで以前からこっそり応援させていただいておりました…！今回の作品はいつもと雰囲気が違うような…？とわくわくしながら楽しまさせていただきました*\(^o^)/*素敵なお話をありがとうございます！ (2017年11月14日 4時) (レス) id: 656359cf02 (このIDを非表示/違反報告)
ぺこ(プロフ) - ヨウコさん» ありがとうございます( ´ ▽ ` )ひかるさんが言っちゃったという事でそろそろ終盤に向けて頑張ります！ (2017年11月7日 19時) (レス) id: 5d6b925623 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぺこ
| 作成日時：2017年11月2日 2時
