三十七頁 ページ38
家に帰ると、Aは料理をしていた。
「あ、お帰り 菊。」
「ただいま…って、何してるんですか!」
「何って料理だけど?」
「見ればわかります。
そうじゃなくて、貴方は病気なんだから寝ててください!」
文句を言いながらも、Aは渋々と布団に戻ってくれた。
…全く、どれだけ人に心配掛けたら気がすむのだろうか。
私が溜息をつくと Aはつまらなさそうに呟いた。
「菊の為にプリン作りたかったのになー。」
「え…私の為ですか?」
「だって、寝ないで私の看病してくれたんでしょ?」
「なんで知って…」
「クマ。」
「あ…」
私の気持ちを知ってか知らぬか、突然とんでもないことを言い出すので困る。
好きだと自覚すると尚更だ。
「あ、そう言えば 朝何て言おうとしたんですか?」
「朝…?」
「ほら、にーにが…って。」
「あー、
にーには菊の事大好きって言おうとしたの。」
「…知ってます。」
「えー、そこは恥ずかしがってよーw」
はぁ…
人を好きになるってこんなにも厄介なのか。
そう思って何回も溜息をつく私を見て、またAは心配するのだった。
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もっちゃん(プロフ) - 梗さん» ありがとうございます^_^ 二人とも謙虚なんでくっつけるのが大変なんですよ;; (2015年8月4日 16時) (レス) id: e6303f6e53 (このIDを非表示/違反報告)
梗 - 夢主さんと菊さん可愛くて好きです(´∀`*)でこれからも頑張ってください。応援しています! (2015年8月4日 10時) (レス) id: 665c15b549 (このIDを非表示/違反報告)
もっちゃん(プロフ) - ソラさん» ありがとうございます。かっこいい菊さんも書けるように頑張りますねw (2015年7月30日 17時) (レス) id: e6303f6e53 (このIDを非表示/違反報告)
ソラ - 小説面白い!そして菊さん可愛い!作者様頑張れー!(^o^)/ (2015年7月30日 17時) (レス) id: 8fbfb45695 (このIDを非表示/違反報告)
もっちゃん(プロフ) - そよかさん» ありがとうございます。コメントって、とっても励みになるから嬉しいです^_^ (2015年7月30日 10時) (レス) id: e6303f6e53 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:もっちゃん | 作成日時:2015年7月27日 12時