三十四頁 ページ35
*
*
私達日本は、半ば強引に開国させられ 色々な外国の国々と交流するようになった。
「ねぇ、菊。
このお花綺麗だね、蘭さんのお家のだって。」
「そうですね、綺麗です。」
その頃は、Aもまだ病気じゃなくて、私だって純粋に外国の方々と友好関係を築きたかった。
けど、ある日気づいた。
「髪も瞳も黒いんだって。」
「肌の色も黄色らしいよ。」
影に隠しきれない人種差別と、国として対等に見てもらえない悲しさに。
あの時代は、何処の国もこの小さな東洋の島国 “大日本帝国”を欲しがっていた。
けれど、それはおもちゃでしかなかった。
信じては裏切られ、信じては裏切られ…
「私はどうしたら良いんですか。」
狂った私に上司は
「強くなればいいんだ。」と言った。
あの日の冷たい目を忘れない、いつかもっと大きな国になって 見返してやるんだ。
“邪魔な物は斬れ” それが正しいと思っていた。
そうやって強くなれた気がした。
けど…
*
*
「けど、やっぱり無理でした。
戦って得たものより、失ったものの方が多い。
現実なんてそんなもんです。」
「お前…」
中国さんは昔のように、優しく頭を撫でてくれた。
「頑張ったあるな。」
「_____ッ、あれ？」
気付けば、私の目は涙で一杯になっていた。
目の前の中国さんも。
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もっちゃん(プロフ) - 梗さん» ありがとうございます^_^ 二人とも謙虚なんでくっつけるのが大変なんですよ;; (2015年8月4日 16時) (
レス) id: e6303f6e53 (このIDを非表示/違反報告)
梗 - 夢主さんと菊さん可愛くて好きです(´∀`*)でこれからも頑張ってください。応援しています！ (2015年8月4日 10時) (レス) id: 665c15b549 (このIDを非表示/違反報告)
もっちゃん(プロフ) - ソラさん» ありがとうございます。かっこいい菊さんも書けるように頑張りますねw (2015年7月30日 17時) (レス) id: e6303f6e53 (このIDを非表示/違反報告)
ソラ - 小説面白い！そして菊さん可愛い！作者様頑張れー！(^o^)/ (2015年7月30日 17時) (レス) id: 8fbfb45695 (このIDを非表示/違反報告)
もっちゃん(プロフ) - そよかさん» ありがとうございます。コメントって、とっても励みになるから嬉しいです^_^ (2015年7月30日 10時) (レス) id: e6303f6e53 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もっちゃん | 作成日時：2015年7月27日 12時
