【ヘタリア】友達以上恋人未満【本田菊】

十九頁 ページ20

中国side


「今日はお邪魔しました。」

「大丈夫あるよ、また来るよろし。」


さようならと言って手を振るAの姿は、今も変わらない何かがあった。

その横で眠そうな顔した菊が手を引いていれば、まさに昔の光景…



「…って、なんでまたアイツが出てくるあるか。」



正直、今は菊に対してどんな感情を抱いているのか自分自身でも分からない。

“憎しみ” “怒り” “兄弟愛”…



でも少なくとも、あの事件があるまでは
我は菊の事を信じていたんだと思う。


どこでどう間違えてこんなにも残酷な結末になったのだろうか。

あんな事が無ければ 今頃、
昔のように三人で笑いあって話せたのだろうか。



『にーには私達のお兄ちゃんですよ。
二人が仲良くしてくれないと、私は悲しいです。』



でも、Aのあの言葉が頭から離れないってことは…




「我、仲をもどしたいと思ってるあるか。」




いや、まさかそんな事は…

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