検索窓
今日:2 hit、昨日:20 hit、合計:82,386 hit

十八頁 ページ19

「一人で大丈夫なんですか?」


「大丈夫だって、菊は心配症だなぁw
じゃあ、行ってきます。」


「はい、お気をつけて。」



*





*





*



私は菊に「湾ちゃんの家に行ってくる。」と嘘をついてにーにの家へとやって来た。

呼び鈴がないので手で コンコンとドアをノックする。


「にーに、いますか?」

「げ、またお前…」

「今日は私だけですから、開けて下さい。」

「そ、そうあるか。」


この前の事があったからか、少し私は疑われている気がする。


「早く入るよろし。」


居間のような部屋に入ると、にーには「お茶入れるある。」と言って台所からやかんを取って来た。


「にーにと話したかったんです。」

「我もAと話すのは楽しいあるよ。」


慣れた手つきで出されたお茶は、懐かしい味がした。

シナティーちゃんの話が終わり、会話に一区切りつくと 私は鞄から一つの箱を取り出した。



「これ、菊が昔にーに宛てに書いた、
けど送れなかった手紙達なんですよ。」

「お前、やっぱり我とアイツを…」

「いえ、今日は昔の話がしたいだけです。」


すいません、嘘です にーに。←


「…それならいいあるが。」


にーには箱を開けると一つ一つを懐かしそうに見ていた。


「お前達には色々教えたあるね。」

「はい。
この文通も漢字を覚えるためにしてました。」

「…本当に菊は可愛く無い奴だったある。
我が漢字教えたら平仮名にするし、今は著作権 著作権って。」


あ、もしかして余計な事してしまったかも。
と思ってにーにの顔色をこっそり伺うと、
くすり と楽しそうに笑っている。

その表情があまりにも嬉しそうで…


(なんだ、二人とも正直じゃないな。)

十九頁→←十七頁



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (65 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
92人がお気に入り
設定タグ:ヘタリア , 本田菊 , 日本   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

もっちゃん(プロフ) - 梗さん» ありがとうございます^_^ 二人とも謙虚なんでくっつけるのが大変なんですよ;; (2015年8月4日 16時) (レス) id: e6303f6e53 (このIDを非表示/違反報告)
- 夢主さんと菊さん可愛くて好きです(´∀`*)でこれからも頑張ってください。応援しています! (2015年8月4日 10時) (レス) id: 665c15b549 (このIDを非表示/違反報告)
もっちゃん(プロフ) - ソラさん» ありがとうございます。かっこいい菊さんも書けるように頑張りますねw (2015年7月30日 17時) (レス) id: e6303f6e53 (このIDを非表示/違反報告)
ソラ - 小説面白い!そして菊さん可愛い!作者様頑張れー!(^o^)/ (2015年7月30日 17時) (レス) id: 8fbfb45695 (このIDを非表示/違反報告)
もっちゃん(プロフ) - そよかさん» ありがとうございます。コメントって、とっても励みになるから嬉しいです^_^ (2015年7月30日 10時) (レス) id: e6303f6e53 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:もっちゃん | 作成日時:2015年7月27日 12時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。