十八頁 ページ19
「一人で大丈夫なんですか?」
「大丈夫だって、菊は心配症だなぁw
じゃあ、行ってきます。」
「はい、お気をつけて。」
*
*
*
私は菊に「湾ちゃんの家に行ってくる。」と嘘をついてにーにの家へとやって来た。
呼び鈴がないので手で コンコンとドアをノックする。
「にーに、いますか?」
「げ、またお前…」
「今日は私だけですから、開けて下さい。」
「そ、そうあるか。」
この前の事があったからか、少し私は疑われている気がする。
「早く入るよろし。」
居間のような部屋に入ると、にーには「お茶入れるある。」と言って台所からやかんを取って来た。
「にーにと話したかったんです。」
「我もAと話すのは楽しいあるよ。」
慣れた手つきで出されたお茶は、懐かしい味がした。
シナティーちゃんの話が終わり、会話に一区切りつくと 私は鞄から一つの箱を取り出した。
「これ、菊が昔にーに宛てに書いた、
けど送れなかった手紙達なんですよ。」
「お前、やっぱり我とアイツを…」
「いえ、今日は昔の話がしたいだけです。」
すいません、嘘です にーに。←
「…それならいいあるが。」
にーには箱を開けると一つ一つを懐かしそうに見ていた。
「お前達には色々教えたあるね。」
「はい。
この文通も漢字を覚えるためにしてました。」
「…本当に菊は可愛く無い奴だったある。
我が漢字教えたら平仮名にするし、今は著作権 著作権って。」
あ、もしかして余計な事してしまったかも。
と思ってにーにの顔色をこっそり伺うと、
くすり と楽しそうに笑っている。
その表情があまりにも嬉しそうで…
(なんだ、二人とも正直じゃないな。)
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もっちゃん(プロフ) - 梗さん» ありがとうございます^_^ 二人とも謙虚なんでくっつけるのが大変なんですよ;; (2015年8月4日 16時) (レス) id: e6303f6e53 (このIDを非表示/違反報告)
梗 - 夢主さんと菊さん可愛くて好きです(´∀`*)でこれからも頑張ってください。応援しています! (2015年8月4日 10時) (レス) id: 665c15b549 (このIDを非表示/違反報告)
もっちゃん(プロフ) - ソラさん» ありがとうございます。かっこいい菊さんも書けるように頑張りますねw (2015年7月30日 17時) (レス) id: e6303f6e53 (このIDを非表示/違反報告)
ソラ - 小説面白い!そして菊さん可愛い!作者様頑張れー!(^o^)/ (2015年7月30日 17時) (レス) id: 8fbfb45695 (このIDを非表示/違反報告)
もっちゃん(プロフ) - そよかさん» ありがとうございます。コメントって、とっても励みになるから嬉しいです^_^ (2015年7月30日 10時) (レス) id: e6303f6e53 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:もっちゃん | 作成日時:2015年7月27日 12時