【ヘタリア】友達以上恋人未満【本田菊】

十四頁 ページ15

「そ、それじゃあ A、日本。
我は帰るある、またな。」


気まずさに耐えきれなくなったのか、中国さんはその場から去ってしまった。



「じゃあ、私達も帰りますか。」

「_______って何。」


「え？」






「Aと日本ってどういう意味ですか！？」




普通に声を掛けたつもりなのに、急に大声で返されたから驚いた。

Aと日本がどういう意味かって…


「そのままの意味じゃないですか？」

「違うの。
私が言いたいのはそういうんじゃなくて…」



何か言いたいのに上手く言葉が出てこない様で、Aはオロオロしている。


「と、とにかく落ち着いて。
Aの話はちゃんと聞きますから。」


私がかがんで視線を合わせると、Aはゆっくりと口を開いた。



「私も日本、菊も日本。
それなのにあえて菊を日本って呼ぶなんて…」



あぁ、Aにもこの微妙な距離感を気づかれていたんだなぁ。

改めて言葉にされるとなんだか寂しい気持ちになった。



「菊は、耀さんのこと…
にーにのことが嫌いなの？」

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