カザミ ページ10
私は間違ってない。
私は正義だ。
私は信者とも違うし、荒らしでもない。中立に立って平等に注意をする、正義なのだ。
だから、お前らが偽善者なんて言う権利はない。
私に逆らう権利は無い。
私は正義だから。
『唯(プロフ) - >＞カザミさん カザミさんも少し落ち着きましょう？パクリと決まった訳ではありませんし…(5分前)id: ××××(このIDを非表示/違反報告)』
『蜂蜜(プロフ) - >＞カザミさん あんまり連コメしてるとサーバー重くなっちゃいますよ(汗 (3分前)id: ××××(このIDを非表示/違反報告)』
『八重子 - >＞カザミさん お、落ち着きましょー(0分前)id: ××××(このIDを非表示/違反報告)』
五月蝿いんだよ……。
お前らみたいな偽善者じゃない、私は本物の正義なんだ。
だから、この作品が消えるまで私は注意し続ける。
野苺りりあさんの作品は、ホームページのリンクが作品に貼られて以来、コメント欄は閉鎖された。
ホームページの内容はまだ見ていないが、見る必要はないだろう。
私は彼女のファンでもアンチでもないから。
ともかく、1つの炎上が収まったんだから、次はこっちを潰さなくちゃならない。
その為の邪魔なんかさせない。
占ツク関連の掲示板もサイトもフル活用して、悪人共は全員潰してやる。
潰してやる、潰してやる、潰してやる……。
何度も何度もコメントを書いて、何度も何度も画面を更新した。
そして――遂に。
『ページが見つかりません』
「……やった……」
作品は削除された。
いつになく清々しい気分で、私は溜まっていた通知を消化しに行く。
大半はコメントへの返信がきたというものだったが、それは今更どうでもいいだろう。しかしボードへの書き込みは無視できない。
私は自分のボードを閲覧しに、通知のリンクをクリックした。
『コメント欄をチャット化させてしまうのは良くないと思いますよ。……』
『突然失礼します。あまり過剰に反応し過ぎると……』
『先程から見ていましたが、あまりにも酷すぎると思います。……』
ボードは、私への批判で埋まっている。
……まだ私を――正義を否定する気？
私の何が悪いって言うの？私は完全なる正義なのよ？それなのに、この馬鹿共は……。
返信を打つ最中、ふと手が止まった。
傍らでテレビに夢中になる、父の方を振り返る。
画面の中ではニュースキャスターが淡々と原稿を読んでいる。
「……容疑者は、『私こそ正義だ』『悪人共め』と叫びながら刃物を振り回し、13人に怪我を負わせ……」
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ますまろ - ｽﾙｰｽｷﾙﾊﾀﾞｲｼﾞﾀﾞｵ。 (2019年1月22日 23時) (携帯から) (
レス) id: 6e11289f4f (このIDを非表示/違反報告)
カイ - 私からして、野苺さんが一番いい人では…?なんて思いました。占ツクがこんな風にならないように願うばかりです。 (2017年5月4日 23時) (レス) id: 39d77ea31d (このIDを非表示/違反報告)
晶(プロフ) - 面白くて、つい読み入ってしまいました…！ (2017年2月21日 22時) (レス) id: cb22484a80 (このIDを非表示/違反報告)
まーさん@暇人(プロフ) - とても惹き付けられる文章でした、わかりやすく纏めてあり非常に読みやすかったです。 そして占ツクの闇はまた深そうだとも思いました。 (2017年1月23日 2時) (レス) id: 91eb801fe7 (このIDを非表示/違反報告)
らぎたろ(プロフ) - あれ…ってことは過塩素酸ナトリウムさんはその場にいたんですか！？ってかこれ起こりそうで怖い…… (2017年1月12日 21時) (レス) id: 195fbdfa3d (このIDを非表示/違反報告)
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