あなたを信じてる 6

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吉田正尚 side







Aとの電話を切って、深いため息をついた。







「翔平ーーーー。

ちゃんとケジメつけろ言うたやろーーー。」







思わず声に出る。







何が熱愛報道だ。







Aが今のように耐えて前を向いていられるうちはいい。







翔平と両思いでAが幸せになってくれたらもっといいし、

結果、Aが振られてしまって泣くのも

しょうがないとは思う。







ただ、Aがどうしようもなく裏切られて傷つけられて

高校時代のように限界を超えてしまった場合。







そうなった場合は、二度と翔平には会わせるつもりはないし、

それ相応の報いを受けてもらいたい。







『Aを泣かすことだけはしないでくれ』







という俺からのお願いに翔平は頷いた。








「、、、絶対に約束守れよ。」








破るのであれば。







、、、なんにせよ、俺は常にAの一番の味方でいるだけだ。







よく分からない状況だが、Aから届くUSBを

コッソリ翔平に渡す必要がある。








俺は俺にできること、

Aからのお願いをしっかり叶えてあげて、

黙って応援していこう。







吉田正尚 side 終





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