あなたを信じてる 9

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向かった先は。














「、、、A。

ここって。」














「とりあえず入って！」














そう、私の実家。

というか行けるところなんてここしかない。















「おかえりなさい、A。

外大丈夫だった？」












私を心配してくれていたのか、

すぐ玄関まで迎えに来てくれたママ。













娘が連れてきた、我が家の、

というか日本の玄関にそぐわないガタイの翔平を見て

そのまま固まった。













「A〜、ママに聞いたぞ。

外出れたんだって、、な、、、。」














次いで出てきたパパも同じく固まってしまった。
















「お邪魔します。」














こういう対応には慣れているのか、

翔平が意に介さない風に普通に挨拶した。














しゅ、シュールだ。















「パパ、ママ。

この方、大谷翔平さん。

えっと、、LAでのご近所さんなの。」














そう言った瞬間、翔平から痛いほど視線が突き刺さる。












「ご近所さん、、うん、

でね、ちょっとお忍びで来日しててね。

とりあえず私の部屋上がってもらうね。」













翔平の視線をなんとか無視しながら言い切って、

翔平を自室に押し込んだ。


















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