あなたを信じてる 7

26 ページ26

.









と言っても、俺も仕事で忙しいから

あんまり構うことはできないかもな。










最初の頃の

そんな思いはすぐ消え去ってしまった。










何たって楽しい。

一緒にいるとめちゃくちゃ楽しんだわ、これが。









楽しいだけじゃなくて安らげる。









飯が美味いのは勿論、

Aちゃんの気遣いだったり、

距離感が本当にちょうどいい。









頭がいい人って

誰にでも合わせられるって聞いたことあるけど

正にそれな気がする。









本人にもいったけど、割と本気で

Aちゃんと一緒にいるのが

一番のストレス解消法になっていった。









最初は必要最低限のものしかなかった殺風景な部屋が

少しずつAちゃんのものが増え、

あったかい空間になっていく。









お揃いのスリッパ

フカフカのラグ

窓際の観葉植物

センスの良い食器









気付けば時間と体が空けば

セカンドハウスに通い詰めている自分がいた。









もはやこれは同棲と言って良いのでは？笑









Aちゃんが引きこもりなおかげで、

奇跡的にマスコミにはバレていないのが面白い。













.

27→←25

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す