36話 ページ41
一粒涙を流してしまえば次々と涙が頬を伝う。
泣きたくない。泣いたら負け。
『私は...強い子なのに...っ』
流れる涙を必死に拭うけど涙は止まってくれなくて...。
私はビリビリにされて散らばったラッピング紙とチョコの入った箱を持って教室を出る。
泣いた顔を隠すように下を向いてトボトボ歩いていると私の大好きな人が私の名前を呼んだ。
夏樹「A！」
夏樹くんは走って私のそばに駆け寄る。
そんな夏樹くんは息が切れていて...
走って私を探してくれたみたい。
トイレにしては時間が経ちすぎちゃったもんね
夏樹くんがそばに来れば、もうすぐで止まりそうだった涙が再び溢れる。
『っ...ぅっ...』
夏樹「A？...なんで泣いてんだよ。それにそれどうした？」
夏樹くんは私の頭を撫でると、私が持っていた薄汚れた箱とビリビリのラッピング紙について聞いてくる。
『....な、つきくん...ごめ、んなさいっ...！
夏樹くんのた、めに作った...チョコレート...
ダメになっちゃった、よ...！』
夏樹「......A.....」
夏樹くんは私の手を掴み2年1組に向かう。
教室に入ると夏樹くんは私から汚れたチョコレートの箱を奪う。そして夏樹くんは箱を開けたんだ。
中身もぐちゃぐちゃで、人にあげられるようなものじゃなかった。
ましてや好きな人に...。でも夏樹くんは...
夏樹「....全然ダメじゃねーじゃん。」
そういって一口チョコを食べてくれた。
『....え？』
本当はハートの形になってたチョコレート。
白い箱に入っていて赤いラッピング紙に包まれてピンクのリボンをつけて夏樹くんに渡すはずだった。
でも今はハートの形の原型なんてとどめてなくてバリバリになって薄汚れた箱に入ってるのに
全然ダメじゃないって言ってくれた。
目の前で一口、また一口と食べてくれる夏樹くん。そんな彼の姿にわたしは救われたんだ。
＊＊＊＊＊＊
こんばんは！
いつも読んでくださりありがとうございます。
応援のコメントをくださる方、ありがとうございます。ほんとにほんとに嬉しいです！
8話ＯＡ終わりました。
夏樹くんの髪を切る時はびっくりしましたが
短くてワイシャツ姿の彼も素敵でしたね。
ロミジュリのときの衣装も素敵でした(^○^)
次回がたのしみです♬
ではこれからも応援よろしくお願い致します！
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永瀬瞳 - 他の小説の内容をパクってますよね。 (2015年5月2日 8時) (
レス) id: 12299311b8 (このIDを非表示/違反報告)
霧桜 - 初コメ失礼します。 37話、一部名前変換できてませんよ? (2015年3月1日 0時) (レス) id: 8d58a37215 (このIDを非表示/違反報告)
祐萌 - 毎回、更新されるのを楽しみにしてます！ 頑張って更新していってください！ 影ながら応援してます！ (2015年2月28日 20時) (レス) id: 560602db5e (このIDを非表示/違反報告)
s - 3番で、プレゼントは寒いからカイロ!←・・・えっと、真面目に考えて、ウサギと狼のブローチはどうでしょう! (2015年2月27日 20時) (レス) id: aa592f3870 (このIDを非表示/違反報告)
なーさん - もっと詳しく言うと、、ウサギのぬいぐるみの首にペアのネックレスがついてる的なかんじです///♪（ｖ＾＿＾）ｖ (2015年2月27日 19時) (レス) id: 89f71d03d0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぷぅ。 | 作成日時：2015年2月25日 21時
