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緋山side

緋山「それじゃあ、熱測るか」

体温計を脇に挟ませる。

電子音が鳴り、抜くと38.9という値が映し出されていた。

緋山「少しあがってるね」

これからの予定などを考えていると、白石が胃のあたりに手をおいていたのに気がついた。

緋山「どうした?気持ち悪い?」

白石は答えが返せないほどかなり限界に近く頷くしかできなかった。
私はすぐに用意されていた洗面器を白石に渡した。
受け取るとすぐに吐き始めた。
私は白石の背中をさすってあげた。

すると、その直後藍沢が帰ってきた。

藍沢「大丈夫か」

緋山「うーん…体力持つかどうか微妙。吐き下してる割にそれに時間とられてあんま睡眠とれてない可能性あるから…」

だんだん呼吸も安定してきて、そろそろ落ち着いたかなと思って声をかけようとしたらこちらに倒れてきた。

緋山「白石?ねぇ、大丈夫!?」

藍沢「緋山、落ち着け。体力消費しすぎて力尽きたんだろ。そのまま寝かそう。」

緋山「……うん。」

わかってはいるけど、こんな身近な人がこうなると心配で仕方がなくなる。
その横で藍沢は素早く点滴を打った。

藍沢「これで様子を見る」

緋山「ぅん…。ありがと」

そう言うと藍沢はまた去っていった。

私もそろそろ仕事の準備をしないとカンファレンスに間に合わなくなる。

緋山(もぅ……早く元気になってよ…。あんたがいないと寂しいじゃん)

心の中でそう言って私も部屋を出た。



カンファレンスが終わった。白石のことは頭から一時も離れないが、とりあえずICUの患者さんを見に行こうとしたら、私の名前が呼ばれた。
振り返ると、そこには橘先生が立っていた。

緋山「橘先生。おはようございます」

橘「おはよう。白石は?」

緋山「体調不良で休みです。今は病室借りて休ませてますが、たぶん胃腸炎だと思います」

橘「そうか、白石もだったか…。ナースもまた新たに一人胃腸炎感染者が増えたんだ。緋山も気をつけろよ。」

緋山「はい」

短い会話を終えてまたICUへの道をたどった。

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ぺろり(プロフ) - かぷちーの さん» ありがとうございます!早く更新してリクエスト募集が少しでも早く再開できるよう頑張ります!! (2018年9月9日 16時) (レス) id: b0f91e8524 (このIDを非表示/違反報告)
かぷちーの - すみませんっ!ちゃんと説明文読んでませんでした。また今度リクエストしますね!これからも頑張ってください!! (2018年9月9日 14時) (レス) id: f6f5846a55 (このIDを非表示/違反報告)
ぺろり(プロフ) - mayさん» 応援ありがとうございます!リクエストもう一度お願いします! (2018年9月8日 0時) (レス) id: b0f91e8524 (このIDを非表示/違反報告)
ぺろり(プロフ) - ゆーふぉー.さん» ありがとうございます!せっかくそう言ってくださったのに更新が遅れてしまって申し訳ありませんでした。更新頻度高められるように頑張ります! (2018年9月8日 0時) (レス) id: b0f91e8524 (このIDを非表示/違反報告)
ぺろり(プロフ) - かぷちーのさん» 申し訳ありませんが、リクエスト募集期間外でのリクエストでしたので、こちらのリクエストは受け付けられません。もう一度リクエストをお願いします! (2018年9月8日 0時) (レス) id: b0f91e8524 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ぺろり | 作成日時:2018年8月28日 21時

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