「忘れられるなら」 ページ7
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「そんな事、出来るわけないじゃない。レトくんを利用、だなんて」
「そうやな。じゃ、言い方を変えよう。俺を利用して、キヨくんを忘れさせればいいやん」
レトくんを、利用して……お兄ちゃんを、忘れさせる。
お兄ちゃんを忘れられる。ずっとずっと、お兄ちゃんが好きだった。だけど、これはダメだと思った。
だってこれは、いけない恋だから。兄妹の恋なんて、いけない。
それに、お兄ちゃん自身、そんな目で私を見ているわけがない。
だから、早く忘れたかった。なのに、お兄ちゃんは頭から離れてくれなくて。
ずっと、忘れたいと、思っていた。忘れさせて、くれるなら。
「……なら、レトくんを、利用する」
そう、呟いてしまった。
利用するのはいけない事、知ってる。けど、レトくんがお兄ちゃんを、忘れさせてくれるというなら。
良いかも、なんて、思えてきてしまったんだ。
その返事を聞いたレトくんは、優しい笑みを見せてくれた。
「良い返事やな。じゃ、キヨくんも不振に思うやろうし、一旦戻ろうか」
幸い、飲み物はもう準備していたので、それを持ってリビングに向かった。
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琴乃(プロフ) - ぐーたんさん» コメントありがとうこざいます！引き込まれる、とのコメント、凄く嬉しいです！応援ありがとうございます！！ (2018年1月13日 21時) (
レス) id: 06a9187ae1 (このIDを非表示/違反報告)
ぐーたん(プロフ) - コメント失礼します！ すごく引き込まれて、先がきになってお気に入りにしてますっっ！ これからどうなっていくのか楽しみです！！これからも応援してます！ (2018年1月13日 21時) (レス) id: c5a1791278 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：椿 柊乃 x他1人 | 作成日時：2018年1月12日 21時
