「ハンカチ」 ページ28
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「ふふ、ようこそ！」
「お邪魔しまーす、なんかキヨくんがいないと雰囲気ちゃうな、」
そんな事を言いながらも、リビングに腰掛ける。そうか、レトくんはお兄ちゃんの友達だから、此処の家の事は知ってるんだ。
だから、前に来た時もお兄ちゃんは迎えに行かずに済んだんだ。
「それで、どう？今はキヨくんの事、忘れられてるん？」
「…どうかな。でもまぁ、お陰様で少しずつ忘れて来てるかも。ほんと、有難う」
レトくんは、会うたびにそれを確認している。と言う事は、気になるのだろう。私がお兄ちゃんを忘れられているのか、という事を。
「そっか、それはよかったわ。…あ、これ、ハンカチ」
そう言って、ハンカチを差し出される。
これは、お兄ちゃんが誕生日にくれた、シンプルなデザインのハンカチ。シンプルだけど可愛くて、お兄ちゃんからもらった大切なものだからいつも持ち歩いていた。
「これ、キヨくんにもらったやつなん？」
「…え？レトくん、なんで分かったの？」
そう聞くと、「やっぱ図星なんや、」と、レトくんは少し、寂しそうに言った。
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琴乃(プロフ) - ぐーたんさん» コメントありがとうこざいます！引き込まれる、とのコメント、凄く嬉しいです！応援ありがとうございます！！ (2018年1月13日 21時) (
レス) id: 06a9187ae1 (このIDを非表示/違反報告)
ぐーたん(プロフ) - コメント失礼します！ すごく引き込まれて、先がきになってお気に入りにしてますっっ！ これからどうなっていくのか楽しみです！！これからも応援してます！ (2018年1月13日 21時) (レス) id: c5a1791278 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：椿 柊乃 x他1人 | 作成日時：2018年1月12日 21時
