8-2 ページ42
.
「お邪魔しま〜す」
そういって扉を開ける。『なんか照れる』と快斗は私に笑みを浮かべた。
「何照れてるの、青子ちゃんいつも連れてるくせに」
「嗚呼、それも知ってんのか」
照れ臭そうに下を向く快斗。やっぱりそこは、アニメ通り、快斗は青子が好きなのかもしれない。て言うか、その組み合わせしか考えられないし……当たり前か。
自分が快斗を好きだと知ったから、快斗は青子が好きと思ってしまうとどうしても傷付いてしまう。気持ちを悟られない様に、私も下を向いた。
「青子にも、紹介してぇな」
「本当よ、私にも紹介してくれても良いじゃない?」
快斗がそう呟いた時。青子が、後ろから快斗の肩を叩いた。快斗はそれに驚いた表情を見せたけれど、嫌そうな素振りは一切見せなかった。
「あ、青子!? お前、いつの間に!」
「だって、女の子が家に入って来る姿が見えたから……前くれた、合鍵で入ったの」
「めっちゃビックリしたんだからな?」
青子がそう言うと、快斗はため息をついた。次に、青子は私の方を向いた。下を向いた私に、青子はにこりと笑みを浮かべる。
「えっと、私は中森青子って言うの。よろしくね」
「あ、よ、よろしくお願いします、青子さん」
「青子さん、なんて付けなくても良いよ?」
緊張して話した私に、青子はそう告げた。
142人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
青龍 葵(プロフ) - 読んでて疑問に思ったのですが、夢主が「蘭」のことを「蘭姉ちゃん」と呼べるようになったと書いていながらも所々『蘭ちゃん』呼びなのはどうしてですか?脱字ですか? (2018年7月10日 3時) (レス) id: 00ef3d910e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:椿 柊乃 x他1人 | 作成日時:2018年1月27日 16時