【名探偵コナン】今宵、貴女の心を盗みます。 (ページ5)

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「なるほど、つまりあんたの世界では、オレが事件解決をする物語があるわけだ」
「合ってるよ、信じてくれて助かる」

　ニコッと微笑むと、コナンくんも「伊達に探偵やってねぇから」と笑った。この事を信じてもらえないと、この先かなり状況が危なくなる。私はコナンくんの正体を知っているのだから、黒の組織とも疑われてしまっていただろう。

「って言うか……あんた、もしや小学生じゃない？」
「へ？」

　もちろん違うに決まっている。コナンくんは一体なにを言いだすのだろう？小学生という見た目ではないはずだ。そう思って、この世界に来て初めて自分の姿を確認する。

「え？な、なんで子供？」
「は？」

　私の姿は、なんと小学生に変わっていた。今までその事に気付かなかったのは、きっとトリップした事に意識が傾いていて、自分の身体の事は意識していなかったからだろう。

　そして、今まで私の事を小学生だと認識していたコナンくんが、不思議そうな声を上げた。

「……あんたの世界では、子供じゃなかったって事か」
「当たり前だよ」

　察してくれたコナンくんに、はぁ、とため息をついた。高校生でもあるのに、小学1年生と一緒にされたら困る。