6-1 西の名探偵 ページ31
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「……ってあれ? その子、見た事ない子やな」
「あ、そうなの。実は、新しく居候してきた子なんだけどね」
蘭は、そう言って微笑んだ。「可愛いなぁ!」と、和葉ちゃんが背をかがめて、私の頭を撫でてくれる。
「可愛い、だって」
可愛いと言われた事をコナンに自慢すると、コナンは「バーロー」とそっぽを向いた。中々可愛らしい姿である。
「あんたの名前は、なんて言うんや?」
「A、です。よろしくお願いします」
そう言うと、平次くんは「よろしくなぁ」と私の頭をポンポンッ、とした。今の私の姿は小学生だけど、中身は高校生。その仕草に、ドキッとしてしまった。
気持ちを悟られない様に下を向くと、「んじゃ、俺の自己紹介するわ」と平次くんが笑った。
「俺は服部平次。んでこっちが、遠山和葉っちゅうもんや、よろしくな」
「ちょっと平次! ウチの分まで紹介しやんといて! ウチが紹介しようとしてたんやから!」
自分の分まで自己紹介した、と和葉は拗ねた様子で平次に言う。すると平次は、「悪かったなー」と、さほど悪いと思っていなさそうな顔で言った。
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青龍 葵(プロフ) - 読んでて疑問に思ったのですが、夢主が「蘭」のことを「蘭姉ちゃん」と呼べるようになったと書いていながらも所々『蘭ちゃん』呼びなのはどうしてですか?脱字ですか? (2018年7月10日 3時) (レス) id: 00ef3d910e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:椿 柊乃 x他1人 | 作成日時:2018年1月27日 16時