【名探偵コナン】今宵、貴女の心を盗みます。 (ページ30)

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「うん、さっきのセリフもバッチリね。だけど、どうしてそんなに私と出掛けた人の事が気になるの？」
「え！？べ、別に気になってるわけじゃ、ねぇけどよ……」

　声がだんだんと小さくなる。コナンは、新一の幼児化した姿なのだから、コナンの考えるべき人は蘭のはずだ。それなのに、たかが私と男性が出掛けたと言うぐらいで、そこまで詮索するものだろうか。

「……あ」

　もしかして、コナンは快斗の事を、怪盗キッドだと疑っている？だから、怪盗キッドと私が遊びに行くのは、危険だと考えているのだろうか。……いや、それは違う。アニメや原作の話だと、コナンは快斗の名前を知らないはずなのだ。

「どうしたんだ？」
「ううん！何もない」

　もし知らなかったとして、墓穴を掘ったら危ない。そう思って、私は首を振った。

　日にちは過ぎて、ついに平次くん達の元へ向かった。待ち合わせ場所に着くと、蘭が「あ！和葉ちゃん！」と走っていく。

「あ、蘭ちゃんやん！めっちゃ久しぶりやな！元気やった？」
「うん！和葉ちゃんこそ、元気ー？」

　笑顔で話すふたり。和葉ちゃんは、蘭に「元気やで！」と言ってから、私に視線を向けた。