【名探偵コナン】今宵、貴女の心を盗みます。 (ページ24)

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「いやー、あまりにも余裕な笑みを浮かべてるから、少しでも焦る顔が見たくて！」
「性格クソかよ」
「その言葉、そっくりそのまま返すよ」
「返さなくていいわ」

　はぁ、とため息をついてそう言った私に、快斗が笑っている。先程の絶望した顔は、何処に行ったのだろうか。

「あ～、後さ、私青子ちゃんとの関係も知ってるんだよ」
「え？」
「……好きなんでしょう？青子ちゃんの事」

　綺麗なドレスを着せたり、デートに出かけたり幼馴染で一緒に学校に行ったり。もうそれって、カップルのする事だよね。ただの友達じゃ済まされないよね。
　いい返事を期待して、言葉を待つ。すると、快斗は「はぁ！？お前、なんで！」と、叫んだ。

「ちょっと～、周りの人に迷惑」
「ああ……悪い悪い。だけどよ～、俺らの気持ちまで知ってんのか？」

　そう聞かれて、「本音は知らないよ？」と笑った。けれど、快斗と青子ちゃんとの関係を誰かが見れば、みんな絶対恋人、両思いって感じると思う。

「じゃあ、なんでだよ？」
「いや～、一緒に学校行ったりするのとか、お互いの部屋に入るとか、デートするとか……恋人じゃないと、やっぱりできないかなって思ったの！」

　そう言うと、快斗は「それも知られてんのかよ」とため息をついた。