思ふほど、切なくて【名前変換オリジナル】 (ページ3)

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3. 噂のカフェページ3

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　放課後、侑梨に誘われてカフェにやってくる。適当に座っていると、店員がやってきた。ピンポイントでイケメンなんて来るのかな、と、思っていたけれど、その心配はなかった。

「いらっしゃいませ。ご注文は何に致しますか？」
「おぉ！」

　思わず、侑梨が声をあげる。私は、顔を見上げる。その顔を見て心臓がドクンと鳴っていた。…夏希だ。一瞬で、分かってしまった。冷や汗が出て、うまく言葉が言えない。

「え…えっと…、こ、こちら…の、コーヒー…で」
「かしこまりました。そちらの方は？」
「あっ！私も同じでお願いします！」

　侑梨がご機嫌そうに返事をしていた。けれど、私は固まるばかり。

「ねぇ！めっちゃイケメンなんじゃない!? あの人、タイプすぎる～っ！」

　侑梨がそう言って、キャーキャー騒ぐ。けれど、固まっていて全く内容が耳に入ってこない。頭に熱が上がっていた。

「ちょっと、聞いてるの～？」
「……え、あ、ご、めん」
「も～う。もしかして、恋に落ちちゃった？」

　その言葉に、ドクン！と、また心臓が鳴ってしまった。言うか言わないか、迷っている。心臓の動きが早くなる。

「あははっ、冗談だよ！墓穴掘った？」
「そ、そんなわけないでしょ！」

　慌てて、侑梨の言葉に否定する。…危なかった。今否定しなければ、完全に好きだと言われていた。