勝負。【rtrt】 ページ5
.
「ゲーム、ねぇ」
「そう。勝ったら言う事を聞く、ってヤツでどうや!!」
そう言うレトくんは、笑顔を浮かべている。
勝ったら言う事を聞く、そんなありがちなルールのこのゲーム。
けれど、それがまた面白そうな要素だ。やる、と言ったらレトくんは大喜びした。
「んじゃ、早速やろか。Aちゃん、油断したあかんで!」
レトくんは自信満々にそう言ってきた。そのはず、なのに。
.
ゲーム画面を見れば、信じられない光景が目の前に広がる。
結果が映し出された瞬間、レトくんが物凄く嫌そうな顔をした。
「な、なぁ、Aちゃん。はじめっからゲームなんて、なかったやんな?」
挙げ句の果てに、そんな事を言い出した。
そんな彼をみて、私はニヤッと笑い「さぁて、私の言う事を聞いてもらいますか」と言う。
レトくんは、何を言われるのかと震えている。静かになったその時、
ぎゅ、と、レトくんを抱きしめた。そして、唇を重ねる。突然の事で、レトくんは驚いた表情をしている。
唇を話す。それから私はゆっくりと深呼吸をして、それから笑みを浮かべた。
「私一一、ずっと前から、レトくんの事……好きだったの」
“この告白に断るなら、私を突き放して?”
自分でも、意地悪だと思う。レトくんは優しいから、そんな事しないのに。
きっと、この後「ごめん」と謝ってくるだろう。そう思ったら、宙に浮いていたレトくんの手が、私の腰に回ってきた。
「……え?」
「俺も、好きやで。Aちゃん、」
13人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
/ 琴乃. Kotono(プロフ) - ねむりかわねごと@じょしさん» コメントありがとうございます!そうですね、神曲ですよねっ! まだまだにわかなんですけれど、もっと実況とかいっぱいみたいなって思います! 応援ありがとうございます!! (2018年1月9日 15時) (レス) id: 06a9187ae1 (このIDを非表示/違反報告)
ねむりかわねごと@じょし(プロフ) - 短編で読みやすく、とても面白いです!全身デイズ、良いですよね!これからも応援してます。 (2018年1月9日 13時) (レス) id: 745cc256e9 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:琴乃 | 作成日時:2018年1月9日 11時