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「迷惑やから、やめてほしいねん。」


「っ、」





その声を最後に
私は背を向けて、ある人物の元へ向かう。


…そう、
レトさんと仲が良い…、



キヨくんだ。





「っ、キヨ、くんっ!」


「あれ、A!?てか、どうしんだよ、そんな顔して!」





キヨくんは、私の様子を察したのか
人通りの少ない部屋に案内する。


その瞬間、我慢していた涙が
溢れ出した。





「レトさんに、もう、喋りたくないって言われた…。」


「は?」


「やっぱり、嫌われてたんだな、私。」





キヨくんは、驚いた顔をしている。
毎日毎日話しかけて、


そしたら絶対仲良くなれる。
そう思っていた。



だけどそれは、空想の世界で。
嫌われていたら、
話し掛けられるのは迷惑のほかない。





「…そっか、」





キヨくんは、その時。
何も言わず、私の背中を撫でた。






【SIDE:レトルト】




なんや、あれ。
キヨくん、か?


なんで、Aとキヨくんが
あの教室におるん…?



…やっぱり、俺は悪い事したんやな。













次の日。
いつも話し掛けてくるアイツは
いなかった。


まるで、何もなかったかの様に
通り過ぎて行くA。





「レトくん?」


「え、」


「どうしたの、ボーッとしてるよ?」





こっちも見ないAに、
少し寂しさを覚えた俺。



じっと、その後ろ姿を見つめてしまっていた。





「あ、悪いな。」





ウザいアイツも喋ってこなくなって
好きな子と一緒に学校に行ける。


それは、幸せな事やと思うのに。



どこか、後悔している自分がいる。
なんで、あんな事言ってしまったんやろって
そう思っている自分がいた。












「…アイツ、かなり傷付いてたけど。」





キヨくんに呼び出された。
話はやっぱり、Aの話。


昨日、酷い事言ってもうた。
やから、それにキヨくんは怒ってる。

・→←嫌われているらしいです。【rtrt】



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/ 琴乃. Kotono(プロフ) - ねむりかわねごと@じょしさん» コメントありがとうございます!そうですね、神曲ですよねっ! まだまだにわかなんですけれど、もっと実況とかいっぱいみたいなって思います! 応援ありがとうございます!! (2018年1月9日 15時) (レス) id: 06a9187ae1 (このIDを非表示/違反報告)
ねむりかわねごと@じょし(プロフ) - 短編で読みやすく、とても面白いです!全身デイズ、良いですよね!これからも応援してます。 (2018年1月9日 13時) (レス) id: 745cc256e9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:琴乃 | 作成日時:2018年1月9日 11時

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