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「迷惑やから、やめてほしいねん。」
「っ、」
その声を最後に
私は背を向けて、ある人物の元へ向かう。
…そう、
レトさんと仲が良い…、
キヨくんだ。
「っ、キヨ、くんっ!」
「あれ、A!?てか、どうしんだよ、そんな顔して!」
キヨくんは、私の様子を察したのか
人通りの少ない部屋に案内する。
その瞬間、我慢していた涙が
溢れ出した。
「レトさんに、もう、喋りたくないって言われた…。」
「は?」
「やっぱり、嫌われてたんだな、私。」
キヨくんは、驚いた顔をしている。
毎日毎日話しかけて、
そしたら絶対仲良くなれる。
そう思っていた。
だけどそれは、空想の世界で。
嫌われていたら、
話し掛けられるのは迷惑のほかない。
「…そっか、」
キヨくんは、その時。
何も言わず、私の背中を撫でた。
【SIDE:レトルト】
なんや、あれ。
キヨくん、か?
なんで、Aとキヨくんが
あの教室におるん…?
…やっぱり、俺は悪い事したんやな。
*
*
次の日。
いつも話し掛けてくるアイツは
いなかった。
まるで、何もなかったかの様に
通り過ぎて行くA。
「レトくん?」
「え、」
「どうしたの、ボーッとしてるよ?」
こっちも見ないAに、
少し寂しさを覚えた俺。
じっと、その後ろ姿を見つめてしまっていた。
「あ、悪いな。」
ウザいアイツも喋ってこなくなって
好きな子と一緒に学校に行ける。
それは、幸せな事やと思うのに。
どこか、後悔している自分がいる。
なんで、あんな事言ってしまったんやろって
そう思っている自分がいた。
*
*
「…アイツ、かなり傷付いてたけど。」
キヨくんに呼び出された。
話はやっぱり、Aの話。
昨日、酷い事言ってもうた。
やから、それにキヨくんは怒ってる。
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/ 琴乃. Kotono(プロフ) - ねむりかわねごと@じょしさん» コメントありがとうございます!そうですね、神曲ですよねっ! まだまだにわかなんですけれど、もっと実況とかいっぱいみたいなって思います! 応援ありがとうございます!! (2018年1月9日 15時) (レス) id: 06a9187ae1 (このIDを非表示/違反報告)
ねむりかわねごと@じょし(プロフ) - 短編で読みやすく、とても面白いです!全身デイズ、良いですよね!これからも応援してます。 (2018年1月9日 13時) (レス) id: 745cc256e9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:琴乃 | 作成日時:2018年1月9日 11時