イケメン女の子。【rtrt】 ページ2
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風邪を引いてしまった。
とは言っても、休む訳にもいかないし何もないフリをして学校に向かった。
教室に入ると、早速煩いキヨくんが声を掛けてきた。
「レトさん、具合悪そうだな。」
「えっ。」
朝、第一声がそれ。
俺はかなり、分かりやすい性格をしているかもしれない。
今日1日、バレない様に生活しよう。
そう、思っていたのに。
体育の時間。
学校来てるのに休めなくて、参加する。
けれど、思ったよりハードでキツイ。
記憶も、曖昧としてきた。
そして、ついに。
ハードな運動に耐えきれなくなった俺の身体は、ゆっくりと斜めを向いて。
一一バタンッ。
そのまま、崩れ落ちた。
「……くん、……レトくんっ！！」
そんな声が聞こえて、目を覚ます。
誰？ キヨくんは俺の事、レトくんって呼ばへんけど。
そう思って顔を上げると、そこにはAさんが立っていた。
こんな時なのに、ドキッとしてしまう。
「よかった、無事ね。」
ふぅ、と溜息をつくAさん。
て言うか、そもそもなんでここに？
そう思った俺の心を察したのか、Aさんは笑顔で答えた。
「レトくん、体育の時間倒れてたでしょ？だから私が、運んであげたの。」
え？
運んだって……、Aさんが？
運ばれていた、と言うことにまたドキッとしてしまう俺。
取り敢えず、御礼は言わなあかんな。
「あ、ありがとう。」
「いいえ。でもまだ安静にしてろって先生が言ってたから、あんまりはしゃいじゃダメよ。」
そう言うAさんは、やはりイケメンだった。
女の子に言うのはどうかと思うけど、ほんとにイケメン。
今だって男の俺を運んでくれたり、一緒に歩いていたら道路側に立っていてくれたり。
俺が女子みたいやわ。
「やっぱ、好きやわ。Aさんの事。」
「ふふ、ありがと。私も好き。」
ほら、こうやって優しく笑う所も。
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/ 琴乃. Kotono(プロフ) - ねむりかわねごと@じょしさん» コメントありがとうございます！そうですね、神曲ですよねっ！ まだまだにわかなんですけれど、もっと実況とかいっぱいみたいなって思います！ 応援ありがとうございます！！ (2018年1月9日 15時) (
レス) id: 06a9187ae1 (このIDを非表示/違反報告)
ねむりかわねごと@じょし(プロフ) - 短編で読みやすく、とても面白いです！全身デイズ、良いですよね！これからも応援してます。 (2018年1月9日 13時) (レス) id: 745cc256e9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：琴乃 | 作成日時：2018年1月9日 11時
