peridot & black spinel (I)

＊ ページ10

_ spinel





六時間目、可愛すぎる阿部ちゃんのせいで


絶対集中出来ないと思ったが


案の定俺の唯一の得意教科である体育だったから


割ときちんと取り組むことが出来た。


そして放課後。理科準備室の扉を３回ノックして


少し時間を開けてもう一度ノックする。二人の秘密の合図。


そっとドアを開けた。




「阿部ちゃーん、居る？」




中に入って辺りを見回しても阿部ちゃんが居ない。


いつもの机にも居ない。




「どこいったんだろ、」


「わっ！！ふふ、」




ドアの後ろから急に出てきて後ろから抱きついた阿部ちゃん。


ふわっと、優しくて甘い香りが俺を包み込む。




「ねえ、まじでびっくりしたんだけど。」


「ふふ、びっくりした？やったぁ〜」




子供みたいに無邪気な笑顔を浮かべる。




「さっきまでツンツンしてたくせにこーゆー事するんだ」


「二人きりじゃない時は普通の教師と生徒演じなきゃダメでしょ？」


「まぁそうだけど」


「俺だってほんとは甘えたいもん、我慢してるんだもん、」





後ろからぎゅーっと抱き締めて、頭を押し付けてくる。




「はぁ、まじで可愛いね」




向かい合わせにして一つキスを落とす。




「んっ ... っは、」




少し長めのキス。




「これ以上可愛いことしないで、襲っちゃうよ俺」


「それは、だめ、」




ちょっと期待した目してるくせにだめ、なんて。




「ねぇ、今日家来ない？」


「久しぶりだね、阿部ちゃんから誘うの」


「なんか甘えたい気分ってだけだよ」


「ふふ、嬉しい。行くね」


「うん、今日会議ないからご飯作って待ってる」





俺と付き合った頃は


俺が阿部ちゃん、阿部ちゃんって感じだったけど


今となれば阿部ちゃんから求めてくることも多い。


はぁ、幸せだ。


てか、


皆の前で隠れてイチャつくのやだって言うけど


本当は嬉しいの、バレバレだよ？




「あべせんせ」


「その呼び方やめてよ、なんか余計に恥ずかしい」



end

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黒縁メガネのまだ垢抜けてないabちゃん先生
垢抜けたabちゃん先生
エ ロに目覚めたabちゃん先生
オリジナルのチャベちゃん先生等々...

皆さんのお好きな姿のabちゃん先生を
イメージしてみて下さい(＾＾)

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