50 ページ1
キラキラと光る揺らめく天井
懐かしいはずなのに、なぜこんなにも落ち着かないのか
それは、約2年間、私が海に帰っていないから
こんなにも綺麗だったのか
私は、知らなかった
髪が、尾びれが揺れてキラキラ光る
ここは光がよく届くから何もかもが光り輝いて、私には眩し過ぎる
辺りには誰もいない
私ヒトリだけの世界
学園だとよく誰かと一緒にいたから
ヒトリはこんなにも寂しかったのか
知らなかった
私は何にも知らない稚魚みたい
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「お前は可愛い美しいあたしの子」
「決してココから出できてはいけないよ」
「あたしのかわいい子、あたしはあんたの事を想っているんだ」
「ほら、あたしとの“約束”守ってくれるだろう?」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「…私は」
「げっ!?A先輩!?」
「っ!ここにいたのか…!!」
ボーっとしていると一年生達がやってきていた
ウニくんもやって来たのか、ウニくんもよく巻き込まれているなぁ
「うっふふ。こんにちは、今日は絶好の狩り日和ですねぇ〜」
「いや知らねぇよ!」
「狩り日和って…コイツ、俺様たちのこと、狩るつもりなんだゾ!」
アザラシくんの言葉に彼らは戦闘姿勢に入る
イソギンチャクたちはまぁいいとして、問題はウニくんと小エビくんだ
年下をイジメるのは嫌だなぁ
「あ〜あ、どうしようかな〜」
「A先輩が来ないなら、俺たちから…!?」
グルグルと私の体に巻き付く長い尾びれ
水かきのある大きい手は私のお腹に巻き付いてくる
「ベタちゃんになんかした?」
「大丈夫ですか?A」
フロイドとジェイドが笑ってイソギンチャクたちを見据える
だが二人の目はギラついていてジェイドも物腰柔らかさが感じられない
今のこの二人は、何をするか分からない
ここは彼らのためにも少々強引だが帰ってもらわないと
「う〜ん、なんだか今は気分じゃありません。さようなら、みなさん」
ペンを一振りし彼らは上へ上へと押し流されていく
海の中では魔法の使い方も陸とは変わってくる
取り敢えず、このまま離れたがらない兄弟をどうしようか
457人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「ツイステ」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゆき桜(プロフ) - 面白いです!これからも頑張ってください! (2020年8月10日 12時) (レス) id: 9417010afe (このIDを非表示/違反報告)
てゃん - 続きが気になります!更新頑張ってください^^ (2020年8月10日 3時) (レス) id: 040106809d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:仁兎 | 作成日時:2020年8月8日 15時