ディアソムニアの人魚様【ツイステッドワンダーランド】

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「具合はどう？何か食べたいものや飲みたいものはある？」


「そんなに心配しなくても大丈夫だって言ってるだろ？それに食べ物なら貰ったよ」




リドルがトレイのお世話をしようとする姿はとても珍しく、何だか子を見守る母親の気分になった


あ、そういえばリドルが落ちそうになった理由を聞かないと




「でもその怪我は僕のせいで…」


「(リドルが落ち込んでる…珍しい)」




はっ！そんなことを考えているのではない


聞く限り、絶対に誰かの仕業なのだが、そんなことが出来る人に心当たりがある



本来ならその心当たりを探して食べるのだが…


“彼”は私のお気に入りの一人


ここは余り干渉するべきではないと判断した




「(…頭が痛い…私の上に落ちてきた奴、絶対に見つけて食ってやる……！！)」



「＿＿っA！」




頭痛が酷くなってきてそろそろヤバいなと思い始めてきた時に、リドルが私を呼ぶ声で意識が浮上した




「ｯ!な、なんですか〜？」


「君にも勿論手伝って貰うからね！」




当たり前とでも言うようにリドルは私を巻き込んでこようとする


いつもなら暇なのでお邪魔するが、今回は別だ


部屋に帰って寝たい




「えぇ〜…私はもう帰りた」


「A先輩も来てくれるんですか！」




サバくんがキラキラとした目で私を見てくる


私は行くとは一言も言っていないのに…




「おぉ！心強いな！」


「え、いや、ちょ」


「A」




リドルのその一言(圧力)に私は白旗をあげた




「はぁ…しょうがありませんね」

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