アイ・オープナー (ページ4)

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Fourth ページ4

着いた先は彼が所有するビルだった。

『ここって、、』

「俺の別荘みたいなものかな」
広間にはグランドピアノが置いてあった。

『ミンギュさんピアノ弾くんですか？』

「たまにねー」

広すぎる部屋は少しだけ無機質で寂しかった。食事はなんと彼が作ってくれた。お店で出てくるようなフレンチでこの人にできないことなんてあるのだろうか。

『ミンギュさんってなんでもできるんですね、、』

「そう？笑」
謙遜してるけどほんとにできないことなんてないと思う。それくらい彼は完璧だった。こんな完璧なんだから彼女の1人ぐらいいるだろう。

『あの彼女さんとかって、、』

「いないよー、いたらAちゃんのこと誘ってないよ」
驚いた。しかもいつの間にかちゃん付けになってた。引く手数多で選び放題だろうに彼女が居ないなんて。

「面倒なんだよねそういうの。というかちゃんと恋愛をしたことないんだよね。」

意外だ私と一緒だ。

「愛だの恋だのくだらないと思ってたんだよね今まで。でもAちゃんと出会ってなんか知りたいと思った。人を愛するってどんなものなのか知りたいって思った。」

『私ですか、？私じゃなくても沢山いると思うんですけど、、、』

「Aちゃんだからいいんだよ。Aちゃん夢を見すぎてたって言ってたよね。俺と一緒に夢を見ようよ。」

"俺の全部をあげる、望むものも全部。だから俺に愛を教えてよ"

まただ彼と目が合うと目が逸らせない。心の奥底まで見透かされてるようで。本当は私もくだらないと思っときながらも知りたいって思ってたことも。映画みたいな恋に憧れてることも。気づいた時にははいと返事をしていた。