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−平野紫耀−
少し期待していた。
佐藤さんから、俺とAが撮られたって聞いたあの日。
『メンバーには、今日の撮影が終わったら話す。五十嵐Aも、今頃向こうのマネージャーから話聞いてる頃だと思う』
その後の撮影中のAは、いつもとは明らかに様子が違ってたし、誰がどう見ても何かあったとしか思えなくて。
俺とのことで、動揺してるのかな、って。
性格悪いかも知んないけど、少し優越感に浸っていたのは事実で。
俺のこと…少しは気にしてくれてるのかな、って。
結局その日は二人きりのシーンがなくて、話せなかった。
スマホのメッセージじゃなくて、ちゃんと顔を見て話したかったから、家に帰ってからも何も送ってない。
でも次の日もまた、二人きりのシーンがなくて。
迎えたラストチャンスは、今日。
ドラマのクランクアップの日。
.
「じゃあシーン59、リハーサルいきます。平野さん五十嵐さん入ってください」
「「はーい」」
『ドラマスタッフには動揺させないよう、クランクアップ後に話する』
そのことは、もちろんAにも知らされてるんだろう。
Aも、現場では俺に対して今までと変わらず接していた。
「Aちゃん、このシーンでクランクアップだね」
「やばいですね！早すぎ」
「気合入れていきましょう」
柄にもなく緊張してる俺は、メイクさんがAの前髪を整えながら会話しているのを、ただ眺めてた。
…だって、よりによって最後のシーンは。
「まーいけると思うけど、一応確認。紫耀くんと、Aちゃんが見つめあって、微笑みあう。カットがかかるまでそのままで。OK？」
「はい」
「オッケーす」
「じゃあリハーサルいきます」
オッケーなんて言ったものの、内心バクバクで。
Aもあの日以来、NGは出してないし、今も平然とした顔をしている。
なんか、俺だけ緊張してるみたいで悔しいな。
「5秒前、4、3、2…」
静まり返るスタジオ。
Aが俺を見た瞬間、時が止まったように感じた。
.
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a(プロフ) - コアラさん» ありがとうございます！頑張ります！ (2019年1月21日 17時) (
レス) id: e68ce683f6 (このIDを非表示/違反報告)
a(プロフ) - るるるさん» ありがとうございます！嬉しすぎます。。更新頑張りますね！ (2019年1月21日 17時) (レス) id: e68ce683f6 (このIDを非表示/違反報告)
コアラ - 続きがとても楽しみです！頑張ってくださいね (2019年1月21日 16時) (レス) id: 4ddbf6bb99 (このIDを非表示/違反報告)
るるる(プロフ) - いつも拝見させて頂いております。こんなに面白くてワクワクして続きが気になる作品に初めて出会いました。いつも更新楽しみにしております！ (2019年1月16日 15時) (レス) id: e03c1e5a40 (このIDを非表示/違反報告)
a(プロフ) - 叶恋さん» わー！嬉しすぎて泣きそうです！ありがとうございます！頑張りますね。 (2019年1月13日 22時) (レス) id: e68ce683f6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：a | 作成日時：2018年9月11日 23時
