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「先飲み物頼んじゃおっか」
「…えっ！？あ、うん！」
俺があれこれ考えてるなんてつゆ知らず、Aちゃんは店員さんを呼び注文をする。
紫耀なら、あり得る。
最近なんか急激に仲良くなったなーとは思ってた。
呼び方も、前まで「紫耀くん」「Aちゃん」だったのが、いつからか「紫耀」「A」になってたし。
そういや廉も「A」って呼んでたっけ。
くっそ、みんな抜け駆けかよ！
最初にAちゃんの魅力に気づいてたのは俺だったのに。
…なんて、一番悪いのは行動しない俺。
そういえば今日だって、誘ってくれたのはAちゃんの方。
「岸くん？」
「…えっ！？何！？」
「飲み物きてるよ」
「あ！いつのまに！？」
「あはは！乾杯しよー！」
Aちゃんの、かんぱーい、って声に合わせて、俺の憂鬱な気持ちを嘲笑うかのように、レモンサワーと蕎麦焼酎のグラスがカチン、と気持ちよく鳴った。
飲み物と同じタイミングでAちゃんが頼んでくれてた一品料理をつまみながら他愛もない話をして、メインの蕎麦がくる頃には完全に酔いが回っていた。
でもやっぱりどこかモヤモヤした気持ちは消えなくて。
「Aちゃんは俺ら6人の中で誰が一番タイプ？」
「えっ？何それ」
「いや！そんな別に深い意味はないけど！誰かな〜って」
「えー？誰だろー」
Aちゃんは笑いながら焼酎を飲み、左上を見た。
何かの番組で"左上を見るのは過去のことを思い出してる時"って言ってたっけ。
心の中ではドキドキしながら、Aちゃんを見つめて次の言葉を待つ。
「岸くん！」
「…ブッ！」
Aちゃんのまさかの答えに、だいぶ薄くなったレモンサワーを噴き出しそうになってしまった。
「ゴホッ！…えぇ！？マジ！？俺！？」
「あはは！大丈夫？」
「いやっ、絶対俺はないと思ってたから…びっくりした〜！えっ、なんで？」
「岸くんはー、なんか安心感あるじゃん！」
安心感
とは？
「お父さんみたいなー！」
「それって喜んでいいの？」
「いいよいいよ！」
「…や、やった〜！」
なんだか思ってたのと違うけど。
やっぱ俺を選んでくれたのはめちゃくちゃ嬉しくて。
神様、これって俺チャンス？
「Aちゃんて彼氏いるの？」
酔った勢いと、俺を選んでくれたという自惚れで、俺は少し踏み込んでみた。
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a(プロフ) - コアラさん» ありがとうございます！頑張ります！ (2019年1月21日 17時) (
レス) id: e68ce683f6 (このIDを非表示/違反報告)
a(プロフ) - るるるさん» ありがとうございます！嬉しすぎます。。更新頑張りますね！ (2019年1月21日 17時) (レス) id: e68ce683f6 (このIDを非表示/違反報告)
コアラ - 続きがとても楽しみです！頑張ってくださいね (2019年1月21日 16時) (レス) id: 4ddbf6bb99 (このIDを非表示/違反報告)
るるる(プロフ) - いつも拝見させて頂いております。こんなに面白くてワクワクして続きが気になる作品に初めて出会いました。いつも更新楽しみにしております！ (2019年1月16日 15時) (レス) id: e03c1e5a40 (このIDを非表示/違反報告)
a(プロフ) - 叶恋さん» わー！嬉しすぎて泣きそうです！ありがとうございます！頑張りますね。 (2019年1月13日 22時) (レス) id: e68ce683f6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：a | 作成日時：2018年9月11日 23時
