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向井side
向「ふんふーん♪」
え?
何でそんなにテンション高いかって?
ええこと聞いてくれるやんか〜。
実はな、今日もAちゃんとデートやねん!
久し振りに2人の休みが合うたし、たまには行こかー、ってなってん。
やから、絶賛服選び中です!
向「これは前着たし、これは寒そうやしなぁ……」
クローゼットから手当たり次第引っ張り出しとったら、ママに怒られたけど笑。
この後んこと考えたら、全然痛くも痒くもないし。
帰ってから事情説明すればええよな。
向「んじゃ、今日の服は──」
何となく目についた黄色いチェック柄のシャツと、裾が広めのズボンにした。
俺、最近古着にハマっててん。
これならAちゃんと会うときに着たこともないし、ええんやない?
勝手に自己満足して、荷物の用意に移った。
まずはー、可愛いAちゃん撮るためのカメラやろ?
それからお財布と、ハンカチと、ティッシュと……。
これぐらいあればええな、うん。
それらを鞄に詰め込んで、玄関に向かう。
向「ママー、行ってくんで〜」
キッチンとこおったママに言ったんやけど、聞こえとったかな?
まぁええわ笑。
早う待ち合わせ場所行こう。
荷物を崩しとうなくて、早歩きで待ち合わせ場所に行く。
ちなみに、今日の予定聞きたい?
Aちゃんと渋谷行ってショッピングーやねん。
俺関西から引っ越して来たからさ、ここら辺あんまり行ったことないんよね。
そしたらAちゃんが「私が案内してあげる!」って言うてくれて。
やから今日Aちゃんに何かプレゼントする予定なんやー♪
とか何とか妄想膨らましとる内に、待ち合わせ場所の駅に着いとった。
向「Aちゃん、まだ来とらんのんかなー?」
キョロキョロと辺りを見渡してんねんけど、まだAちゃんは見当たらん。
まぁまだ時間やないし、のんびり待とう。
「康二ーっ!」
スマホを取り出した途端、Aちゃんの明るい声が届いた。
向「あ! Aちゃ…………ん?」
何でかAちゃんの後ろには、見覚えのある顔がおった。
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作者名:美月 | 作成日時:2020年1月31日 22時