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Aside
「終わったぁ〜」
地獄のテストが終わり、お昼になる前に帰れる。
ホームルームが終わり次第、彼のもとに向かいたかったんだけど。
彼は部活の先輩方に囲まれて、先に帰ってしまいそうだった。
早く行かないと……！
奈「Aちゃん！ 今日一緒に買い物──」
「ごめん、また今度ね！」
奈子ちゃんへの挨拶も手短に済ませ、急いで彼の後を追う。
その時だった。
先程の向井くんよりも強く、手首を握られたのは。
佐「A」
さっくん……？
不安で高鳴る胸を無理矢理抑え、感情を圧し殺した声で言葉を紡ぐ。
「……どうしてここに？」
佐「朝Aに呼ばれた後、不安で学校まで様子を見に行ったんだ。そしたら康二と話してる声が聞こえたからさ」
向井くんと話してた内容が聞かれたのなら──
佐「目黒と"そーゆー関係"なんだろ？」
最悪の事態だ。
さっくんだけは傷付けたくなかったのに。
こんな形で知られてしまうなんて。
あと少しで彼との関係も終わりにできたのに！
佐「……許して欲しい？」
恐る恐るさっくんの顔を盗み見ると、普段と変わらない温厚な表情だった。
怒ってないの？
私、さっくんを裏切ったのに。
佐「許して欲しい？」
同じ質問を繰り返され、反射的に頷いた。
その途端、さっくんはさらに力を込めて私の手首を掴んで街を歩いていく。
色んな人が物珍しげにぶつけてくる視線が痛かったけど、間違っても「離して」なんて言える状況じゃなかった。
……それにしても、さっくんはどこへ向かうんだろう。
どんどん私の知らない土地になってきたんだけど。
「……ねぇさっくん。どこに行くの？」
さっくんの機嫌を伺うように問いかけた。
佐「んー、内緒」
内緒、って……。
不安でしかないよ。
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美月(プロフ) - ももの みかんさん» 初めまして。コメントありがとうございます！ ももの みかん様ですか……確かに笑ってしまいますねw (2020年3月31日 17時) (
レス) id: 5099d9caf8 (このIDを非表示/違反報告)
ももの みかん(プロフ) - すごく面白かったです。ただ自分の名前がももの みかん なのでももの みかんって呼ばれる度に笑ってました。(自分のせい笑) (2020年3月31日 17時) (レス) id: 2f044358e6 (このIDを非表示/違反報告)
美月(プロフ) - 松田はるなさん» あ、ありがとうございます！ とうとう書いてしまいましたw。 (2020年2月29日 21時) (レス) id: 5099d9caf8 (このIDを非表示/違反報告)
松田はるな(プロフ) - 新作楽しみにしてました、！更新頑張ってください、！ (2020年2月29日 21時) (レス) id: b4a7f1f041 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：美月 | 作成日時：2020年2月28日 21時
